■メネメン (Menemen)
トルコの伝統的な料理で、卵、トマト、青唐辛子に黒胡椒や赤唐辛子などの香辛料を加え、オリーブオイルもしくはひまわり油で炒めたもの。トルコのイズミル県メネメン地区に起源を持つと考えられ、トルコ全域で広く食べられている定番の朝食メニュー。(Wikipediaより抜粋)
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「トマトが美味しいウズベキスタン」その1に続いて、こんどはトルコ料理「メネメン」をご紹介。簡単に言えば、トマトがたっぷり入ったスクランブルエッグです。
同じ卵とトマトでも、中華だと炒めものになり、トルコだとスクランブルエッグになるんですね。メネメンはもう少し手が込んでいるので、さらに洗練されたイメージ。
■カプタンカフェ (Map)
最初にいただいたのは「Kaptan Kafe」。マジックシティー正面ゲートの手前にあり、また以前骨付きチキンのサムサをいただいた「Xon Xonim」の横並びです (⇒過去記事)。
お店の入口は階段降りて左。外テーブルで朝からバックギャモンに興じる渋いおじさん二人。トルコとかヨルダンではよくある光景ですが、ウズベキスタンでは初めて見ました。
正直言って店内はシャビーですが、他の2組は在留トルコ人家族といった趣で (たぶん店員とトルコ語で会話していた)、気取らないアットホームな空間とも思えました。
メニューはそれなりにありますが、実際に作れるのはごく一部とのことでした (週末のの朝訪問)。目当てのメネメンが食べられたので良し。
メネメン 35,000スム/420円。卵、トマト、青唐辛子と基本に忠実な食材。汁気多め、卵少なめ、酸味強め。青唐辛子はピリ辛くらい。
卵が少ないのか、トマトが多いのか、卵料理とはちょっと言えない、トマト感80%の一皿でした。初めて食べたので正解かどうかはさておき、個人的には美味しかったです。
ウズベキスタン料理にはありそうでなかった味だったので、終始テンション高めに平らげました。トマト好き、酸味好き諸氏にとっては、理想の朝食なのでは。
なお、これにはタマネギが入っていましたが、メネメンにタマネギを入れる・入れないについては、トルコ国民の世論を二分するほど重要な問題らしいです。
■イスタンブール (Map)
タシケントにあるトルコ料理レストランは、総じて店舗が大きくどこもゴージャスな外観です。なのでウズベキスタン料理よりは少し割高な印象も。
1人だとちょっと入りづらいと勝手に思っていましたが、家から歩いて行ける距離にもいくつかあるので、そのうちのひとつ「Istanbul」に日曜日の朝行ってメネメンをいただきました。
メニューからメネメンとエクメック (パン) のページを抜粋 (他にもケバブ、ピデなど多彩な料理が)。メネメンは「トルコの伝統的なスクランブルエッグwithベジタブル」とあります。やはり卵料理ということなんですね。
メネメン 41,000スム/492円。卵、トマト、たぶんパプリカ。汁気少なめ、卵多め、酸味ほぼなし、(パプリカの) 甘味強め。青唐辛子は入っていたのかな。
これはしっかり卵料理、スクランブルエッグでした。そこにトマトとパプリカの旨味が加わって、ごくありふれた食材にもかかわらず、何ともご馳走感のある一皿に。
これは美味しかった。朝食で食べるにはちょっと美味しすぎるくらい。カプタンカフェのシャバシャバで酸っぱいメネメンも好きですが、イスタンブールはステージが異なる味わいでした。
もう1、2軒食べてみないと、メネメンの正解はわからないな。きっとどんな形態でも美味しいことは間違いなさそうですが。次の楽しみができました。
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中東にもレシピがほぼ一緒の料理「シャクシューカ」があります。卵を混ぜるのがメネメン、卵を載せるのがシャクシューカなのだそう。(写真はタシケントとバンコクのイスラエル料理店でいただいたシャクシューカ)
ちなみに、そういう意味ではカプタンカフェのメニュー写真はメネメンではなくシャクシューカですね。なんでだろう。。