独特の美味しさを持つタン (舌)。いつかマーケットで1本丸ごと買ってきて、自分で調理してお腹いっぱい飽きるほど食べてみたいという欲望は、未だに心の片隅にあったりします (写真:チョルスーバザール)。
日本でいただく牛タンは、どこで何を食べても美味しいです。焼肉屋の薄切りも、定食屋の厚切りも、そしてカレーライスでも。焼けばしっかりお肉感があり、煮込めばコッテリとフンワリの間、どの部位にも代えがたい旨味があふれます。
バンコクにはローカルの洋食屋がいくつかあって、何度か牛タンシチューをいただきました。柔らかくなるまでしっかり煮込んであって、本当に美味しかったです。実は日本でも食べたことがなく、自身初めての牛タンシチューでした (⇒過去記事)。
* * *
バンコクでは豚タンもよくいただきました。牛タンより脂少なめであっさりしていて、焼くとほどよく噛みごたえもあって、自分は牛タンより好きかも。煮込みも柔らか仕上げで美味しかったな (下2枚目の写真はポークイエローカレーとの合いがけ)。
* * *
日本ではあまり馴染みがない羊タン (ラムタン)。初めて食べたのはヨルダンでした。「羊の顔」を頼んだらタンもついていたのですが、おそるおそる食べたらこれがなんともいえず美味しかったことを覚えています。
ウズベキスタンも羊をよく食べます。「シフォイジャホン」という豆料理にタンが載っていました。写真のうち丸い薄切りの方はもしかしたら牛かもしれませんが、右の小さな塊の方は、ひっくり返してみたところ、サイズ感からきっと羊だろうと思いました。
最近、羊タンのクリーム煮をいただきました (@SOYレストラン)。羊タンのスープを目当てに行ったらメニューからなくなっていたため、代わりにこちらを注文。一切れのサイズが小さかったので、たぶん羊で合っていると思います。
タン自体はよく煮込まれめちゃめちゃふんわり柔らかく、それでもただ柔らかいだけでなくお肉感も感じられ、素直に美味しいと思いました。ただ、タンの脂とクリームの脂、さらにチーズも載っていて、相当コッテリな一品でした。見た目おしゃれ。
* * *
最後におまけで家鴨 (アヒル) のタンを。バンコクでアヒルのくちばしを頼んだら、一緒に舌がついてきました。くちばしのパリパリ感と、小さいながら食べ心地は濃厚なタン、とても美味しかったです。これは珍味中の珍味。