A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

味の箱舟@ウズベキスタン(スローフード)

たまたまスマホに流れてきた、電子書籍「ウズベキスタンの味の箱舟 (Ark of Taste in Uzbekistan)」出版のニュース。

なんだこれはと調べたところ、失われつつある郷土料理・食材・文化を記録に残す、世界的な運動があることを知りました。

出版元は「スローフード (Slow Food)」。スローフードは、食とそれを取り巻くシステムをより良いものにするための世界的な草の根運動で、1989 年にイタリアで始まり、現在160カ国以上に広がる国際組織だそうです。

味の箱舟 (Ark of Taste)
各地方の伝統的かつ固有な在来品種や加工食品、伝統漁法による魚介類などのなかには、このままでは消えてしまうかもしれない、小さな生産者による希少な食材がたくさんあります。こうした食材を世界共通のガイドラインで選定し、様々な支援策によって、その生産や消費を守り、地域における食の多様性を守ろうという取り組みです。1996年に設立され、現在世界中で5000を越える動物、果物、野菜の品種と加工食品などが「味の箱船=ARK OF TASTE ※通称アルカ」として登録され、良質な食材の調達、販売促進に興味のある人への情報提供に繋がっています。(※ウェブサイトより抜粋)

味の箱舟の登録基準
・地域の自然や人々の生活と深く結びついている。
・小さな作り手による限られた生産量である。
・現在、あるいは将来的に、消滅の危機に瀕している。
・遺伝子組み換えが、生産段階において一切関与していない。
・トレードマークや商業的ブランド名がついてない。

味の箱舟@ウズベキスタン
スローフードのウェブサイトに本 (PDFファイル) のダウンロードリンクがあります (⇒サイトリンク)。

この本には、山岳地帯から肥沃な河川平野まで多様な自然環境を持つウズベキスタンの、独特の品種や何世代にも渡って受け継がれてきた古代のレシピが掲載されています。

個人的に気になるのは、サマルカンドのヤントクハニー (Yantoq Honey) と、フェルガナのチュンガラ米 (Chungara Rice)。

カモロン (Kamolon Osh Markazi) で食べたプロフは結局チュンガラ米ではなくデブジラ米だったようなので (⇒コチラ)、こうなると一度チュンガラを食べてみたいです。

カラカルパクスタンのソルガム (Karakalpak Jugara) は、6月に食べたジュエリグルティクがそうなのかな (⇒コチラ)、それとも違う品種なのかな。