インスタグラムに流れてきたローカルレストランの広告に目を引かれ、日曜のお昼に「チョイポイ (Choy Poy)」に行ってきました (Map)。
お店の宣伝文句は「珍しいサマルカンド料理があなたを待っている」(Noodatiy Samarqandcha taomlar sizni kutmoqda)。
たしかに、事前にネットでメニューを見たところ、今まで聞いたことがない料理や見たことのないソムサ (サムサ) がラインナップされていました。
場所はファルホド市場のもっと先の方でかなり遠かったですが、行きはタクシー (23,000スム/276円)、帰りは13番バスでナボイ劇場近くの終点 (バスターミナル) まで戻り (1,700スム/20円)、あとは15分歩いて帰宅しました。
広くてきれいな店内。多分オープンしてまだ日が浅いのでしょう、集客はまだまだ。食事中に3組やって来ましたが、(つぶれないよう) もっと繁盛してほしいです。
■ウンオシ
まずはスープ「ウンオシ (Un Oshi)」。直訳すれば「小麦粉のご飯 (食事)」。スープの中に柔らかい極細麺が入っていました。いわゆるスープヌードルですね。
ネット検索したところ、一般的にはクリアスープが主流のようです。このお店はオクローシカと同じ、冷製ヨーグルトスープでした (ややチーズ臭)。
トッピングは温かいミートボールと煮込んだ豆、そして定番のデイル。オクローシカも好きなので、これはこれで美味しかったですが、普通の温かいスープの方が美味しそうとか思ったり。
ラグマン以外の麺料理といえば、タシケントにはノリンがありますが、サマルカンドはウンオシなんでしょうか。これはいいものをいただきました。
■ルラケバブ
続いて「ルラケバブ (Lula Kebab)」。ネット検索では、ひき肉の串焼きと出てきました。要はキーマ (ひき肉) のシャシリクですが、ただしこのお店は別形態でした。
棒状に成形したひき肉を鉄鍋に並べ、野菜とハーブや調味料、そして水を少し入れて蒸し焼きにしたもののようです。
見た目は洋風の煮込み料理のようだし、味はキーマシャシリクよりもっと複雑。野菜の旨味が加わって、かなり洗練された印象を受ける一品でした。
トマトとピーマンが効いていて、個人的にはかなり好きな味 (お肉のトマト煮込みが大好物)。旨味が溶け込んだスープを余すことなくいただくため、ノンは必須。
今まで存在を知らなかったし、今回初めて食べてちょっと感動しました。「トルコ料理にも負けていないぞ!」と鼻息を荒くしつつ。
■パイシャンバソムサ
注文を忘れられたのか、催促してようやく出てきました。普通のソムサよりひと回り大きく、生地は薄手でパリパリ。タンディール (窯焼き) ソムサで、パイ生地ではないのがタシケントでは珍しいです。
お肉もたっぷり詰まっていて、これは美味でした。やはりサマルカンドのレシピなんでしょうね。このタイプは初めて見ました。
ただ、サマルカンドのソムサといえばサクサクのパイ生地が有名です。ここのソムサはサマルカンド州パイシャンバ地区のものなのかなと推察。まあそう書いてあるしね。
ああ美味しかった。タシケントでは貴重なレストランです。初めて食べるものばかりでした。満腹&大満足。最後に値段を。
・緑茶 :8,000スム/96円
・ソムサ :16,000スム/192円
・ウンオシ :25,000スム/300円
・ルラケバブ:55,000スム/660円
なお、緑茶が素晴らしく美味しかったです。たぶんタシケントで飲んだどのお茶よりも。フレーバーティーなのかと思うほどフルーティーで、華やかさとほんのり甘味がありました。いやマジでここはつぶれてほしくない。こんど誰か連れて行こう。