ウズベキスタンの首都タシケントは、中央アジア最大級の都市です。人口も、2024年4月には300万人を超えたそう。
外国人居住者・観光客も多く、外国料理のレストランがたくさんあります。もちろん中華料理屋も。中華好きの自分にはありがたい環境です。
ただしウズベキスタンの中華は、基本的には新疆ウイグルなどで食べられるイスラム教徒向け (ハラール) の「清真料理」です。
(※中国飯店/Map は豚肉メニューが10種類ほどあります、麻婆豆腐がないので今回は未記載)
以下、これまでタシケントで食べてきた麻婆豆腐です。どこで食べても不味いということはありませんが (むしろだいたい美味しい)、一応コメントをつけてみます。
■天津飯店 (Map)
知人と連れ立っていく定番のお店。味については半年以上前の記憶なのでちょっとあやふやですが、辛さはありつつもタシケントの麻婆豆腐の中では一番マイルドで食べやすかったと思います。豆腐の味も良かった。この時は割り勘計算をお任せしていて単品の値段は不明。2023年8月は75,000スム/900円でした。たぶん今は2割増しくらい。
■ハルビン (Map)
中国東北地方の料理は一皿の量が多いそうです。あとは寒い地方なので塩がきついとも。麻婆豆腐は辛味と塩がしっかり効いていました。この1年で麻婆豆腐は1皿39,000スム/468円から52,000スム/624円に値上げされました (3割アップ)。他店も同様に値上げしているので、依然コスパは良い方です。
■中華牛肉麺 (Map)
店頭の看板には大きく「ドゥンガン料理」とあります。麻婆豆腐にピーマンが入っているのがウイグル風なんでしょうか。ピーマンの甘さが、旨味のあるピリ辛ソースにとても良く合っていました。しっかりめの豆腐は甘みも感じられて、こちらも文句なし。半年前で60,000スム/720円。今はいくらだろう。
■中国四千年喇家拉面 (Map)
最近一番お気に入りのお店。見た目は真っ赤ですがそこまで激辛ではなく、味噌感強め、旨味が感じられて美味しかったです。豆腐はやや水分少なめの木綿豆腐、悪くなかったです。花椒の香りもそれなりに。コリアンダーシードやピーマンがなんとも西域っぽかったです。68,000スム/816円。
■川味小館 (Map)
その名のとおり四川料理のお店。麻婆豆腐も真っ赤なオイルがインパクト大。これはきっと辛いぞと、おそるおそる一口目をいただくと、うん、辛い、そして美味しい。大辛＋旨味という意味ではとてもバランスがよかった。でも花椒の痺れがほとんど感じられなかったのは残念。68,000スム/816円。
■バンブーディムサム (Map)
赴任当初に一度だけテイクアウトしたことが。ウズベキスタンに来たばかりで味覚がまだ日本の感覚だったせいか、とにかく塩気が強かったという印象しかありません。今食べたらもう少し美味しく感じるかもしれませんが。
■バンブーヌードル (Map)
上のお店の姉妹店。メニューはこちらの方が多彩なので、少し郊外だけれど一時期はこちらによく行っていました。メニュー上は麻辣豆腐 (マーラードウフ)。辛味と痺れが刺激的でした。でもやはりこちらも塩が強かったです。白ご飯と一緒に食べればよかった。64,000スム/768円。
■疆来餐庁 (Map)
客層は中国人。一緒に食べた麺も美味しかったし、麻辣豆腐 (麻婆豆腐ではない) の美味しさは平均以上。けれども店内はタバコの煙が充満していて、かなりゲンナリしました。ウズベキスタン人も喫煙者は多いですが、閉め切られた店内で吸う人は滅多にいません。中国人が集まる美味しいお店なのかもしれませんが、次また行くかは二の足を踏んでいます。68,000スム/816円。
■チャイナアリーナ (Map)
メニューはなんと200種類以上、これはタシケント随一です。たぶんできないものも多いのではないかと思ったりもしますが。川府麻婆豆腐の味は良かったです。辛味と旨味、そして花椒の痺れ、褒めるところしかありません。78,000スム/936円。ただ、一緒に食べた水餃子がなんとも微妙でした。あとここだけ税サ20% (他店は10%～15%)。
■トゥーランドット (Map)
店名がおしゃれすぎてずっとなんちゃって中華 (フュージョン) かと思い避けていましたが、最近ようやく行ってみたところ、しっかり本格中華でした。麻婆豆腐ではなく香辣豆腐 (スパイシートウフ)。一般的な麻婆豆腐より旨味が強めで、やや別物感はありますが、うまい・まずいで言ったら間違いなく美味しかったので、これは当たり (ただし大辛)。60,000スム/720円ですが、ここだけなんと税サなし。ありがたや。
メニューは120種類以上あるし店内も豪華なので、少し気取った会食にもグー。
