YouTubeでウズベキスタンの良い歌ないかなと探していたら、とんでもない特大ヒット曲がありました。G'aybulla Tursunov の「Janona」。
今年5月1日にMVが公開され、現在の視聴数、なんと1億3700万回!ウズベキスタンの人口は3700万人ですから、にわかには信じがたい数字です。
しかしコメント欄を見て納得。みんなハマって何十回と再生しているようだし、それに海外からの書き込みも多いんです。
コメントを一部抜粋してみると:
・とても美しく官能的に歌われています!ブラボー兄弟ウズベキスタン人!キルギスからこんにちは。
・歌詞は分からないけど分かる (昔の話)、でも大好きです。テキサスからこんにちは!
・私はアゼルバイジャン出身ですが、この曲を毎日聞いています、素晴らしいです。ファン全員に楽しんでもらいましょう。
・素晴らしいコメントと感動的な言葉、素晴らしい曲をおめでとうございます。トルコからこんにちは。
・これはとても美しいですね。今日はノンストップで1000回再生しました。声とメロディーが完璧に融合しています。アルメニアから大きな賛辞を送ります。
インターネットで見つけたウズベク語の歌詞を、だいぶ意訳して短めにしたもの (↓)。実際にはフレーズの繰り返しが多用されています。
* * *
胸がいっぱいだ、魂は死んでいる
目にあふれる涙、痛みだけが残された
信じていたのに、裏切られた
待っていたのは嘘、愛したことは過ち
オーオーオー、親愛なる人よ (Janona)
狼狽したふりなどいい、悪いのは自分
もとより他人だった、辛すぎる
周りには幾千もの美しい蝶たち
けれども愛したのはただひとり
心が壊れてしまったみたいだ
運命のいたずらに胸を突かれる
* * *
MVを見ると、シチュエーションは映画「ラ・ラ・ランド」を彷彿とさせます。歌手志望の青年、売れない頃の情熱的な恋愛、すれ違い、再会した彼女は金持ち男性の隣に。
ラ・ラ・ランドはお互い気持ちに整理がついて、ビターながらも前向きなエンディングであったのに対し、こちらの曲はけっこう未練たらたらな感じがします。
きっと、それがまた良いのでしょうね。こういう曲がウケるのはわかる気がします。二人の気持ちをああだこうだと深読みしたくなりますから。