A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

2024年9月11日=2017年1月1日@エチオピア

その始祖は紀元前10世紀、シバの女王とソロモン大王の間に生まれた子、メネリク1世であると伝えられる長い歴史と、多種多様な民族・言語・文化をもつエチオピア。

カレンダーも独特で、もっとも広く使われているエチオピア暦は、エジプトのコプト暦 (太陽暦) の流れをくむもので、エチオピア正教会の教会暦としても使用されています。

エチオピア暦では、西暦の9月11日が元日 (新年=ウンコタタシ) にあたります。また、イエス・キリスト降誕の歴史解釈の違いから、紀元が数年遅れとなっています。

我々の2024年9月11日が、エチオピアでは2017年1月1日となります。ミレニアムのお祝いは2007年9月11日に、世界とは7年ずれたタイミングでやっていました。

クリスマス (ゲンナ) は、ユリウス暦を使用する正教会と同じく1月7日です (修正ユリウス暦だとクリスマスは12月25日だそう)。これも当時は違和感がありました。

さらに独特なのが、1年が13ヶ月だということ。30日×12ヶ月と、5日間 (閏年は6日間) の第13月 (パグメ) というものです。

このため、エチオピアのキャッチフレーズはズバリ「13 Months of Sunshine」。1年=13ヶ月と、乾季はもとより雨季でも一日数時間は太陽が顔を出すということからです。

2001年、9.11アメリカ同時多発テロが発生した日、普段はワールドトレードセンターでたくさん働いているはずのエチオピア人が、誰も姿を見せなかったそうです。

このことから当局は、一時エチオピア人の犯行を疑ったと言います。実際には、みんな休みをとって家でお正月を祝っていただけだったんですけどね。

ということで、メルカム・アッディス・アメット!(መልካም አዲስ ዓመት/Happy New Year)

※写真はマスカルフラワーです