これまで住んだ国で、自分はどんな週末の過ごし方をしていたのか、あらためて思い出してみました。楽しかった国、時間を持て余した国、いろいろです。
週末が何曜日かと勤務時間は、当時の情報です。カタールとサウジアラビアは昼休みなし。みんな帰宅してからお昼を食べていました (日本人は職場でお昼を食べ残業も)。
■カタール (勤務 07:30-13:30、週末:金)
週末の朝はのんびり起きて、お昼時にようやく外出、お昼ご飯はインド人がやっているカレー屋が多かったです。暇つぶしもインド映画のレンタルビデオ。
日本人は3つか4つのコンパウンドにまとまって住んでいたので、週末は誰かのお宅に集まって、みんなでゲームをしたり麻雀をしたりテニスをしたり。
当時は在留邦人も少なく寄り添って生きていたような記憶があります。所属先に関係なく仲が良かったし。そういえばボーリング大会を企画して毎月やっていました。
初めての海外だし自分も若く感受性が豊かだったので、カタールの空気感だけで楽しめていたように思います。港 (ドーハ湾) の風景とか心に染みました。
■サウジアラビア (勤務 07:00-14:00、週末:木金)
週末は朝7時頃から車で出かけることが多かったです。目的地は郊外の土漠。砂丘遊び、お花見、化石拾いなど。1人でも行ったし、よくみんなを誘って何台かでも。
お昼過ぎには家に戻り、夕方まで昼寝。日没くらいからまた外出し、ショッピングモールをぶらぶら。中華料理なんかを食べて夜9時頃帰宅。
ハッシュ (ランニングクラブ) にもよく誘われましたが、この国で欧米人の団体と一緒に行動するのはリスクとも感じたので、土漠のランニングに行った回数は少なめ。
首都リヤドは戒律が世界一と言ってもいいくらい厳しいし、確かに窮屈な生活でしたが、土漠に行くなど楽しみはたくさんありました。意外と楽しい国です。
■エジプト (勤務 08:00-15:00、週末:金土)
暑くない午前中に外出、赴任当初はピラミッド、博物館、モスク、市場とあれこれ足繁く通いましたが、1年もするともうカイロではやることがなくなりました。
というか外出してエジプト人に会うとストレスがたまる一方なので、買い物とか必要な外出しかしなくなりました。外食も美味しくなかったですね。
後半は毎月のようにシナイ半島のビーチリゾートに行ったり南部の遺跡を見に行ったり (ルクソール、アスワンなど)。カイロの生活は辛かったけれど、地方は最高でした。
週末も何も関係なく、毎日ひどい渋滞と騒音と大気汚染と人の鬱陶しさに悩まされたカイロ生活。世界的な観光地ですが、カイロに住むのはもう無理と思いました。
■ヨルダン (勤務 08:30-15:30、週末:金土)
午前中に出かける事が多かったです。アンマンの博物館や市場も最初はなかなか楽しめましたが、次第に興味は郊外・他の町へ。道路が運転しやすかったのも大きいです。
南部は死海リゾート、ワディラム、ペトラ、アカバ。マダバの教会やキングスロード。北部にも日帰りで行けるローマ時代の遺跡がたくさんあり、見所満載でした。
キリスト洗礼の地や当時のモザイク画、さらに樹齢3000年のオリーブの木など、ヨルダンでしか見られないものが盛りだくさん。気候も穏やかでした。
アラビア半島やエジプトとくらべると、季節 (春夏冬) を感じることができたのが嬉しかったです。観光資源豊富で自然が豊か、歴史もあるし中東では一番楽しかった国です。
■エチオピア (勤務 09:00-17:00、週末:土日)
一時期、運動がてら毎週のように週末早朝ゴルフに行っていました。娯楽と言えるのはゴルフくらいでした、自分の場合。空気が薄いから激しい運動は辛いし。
ショッピングモールのようなものもなく、外国人が観られるような映画館もなく、何をして暇つぶししていたのか、もはや記憶がありません。インジェラは美味しかったです。
ひと月かふた月に一度はアジスアベバ (標高2400m) から低地 (南部州アワサなど) に降りて健康管理。空気が濃くよく眠れました。幸いマラリア罹患はなし。
エチオピアで一番記憶に残っているのは、避妊済みと言われた番犬を貰い受けたら数ヶ月後に子犬が10匹生まれたこと (たぶん避妊手術ではなく避妊注射を1回打っただけだった模様)。犬たちと過ごした日々は今も思い出します (8匹は半年以内に里子に出しました)。
■トンガ (勤務 08:30-16:30、週末:土日)
土曜は毎週のように朝6時頃から港で釣り (8時までには終了)。ルアーのちょい投げでコトヒキ、タチウオ、アジなどがよく釣れ、自分でさばいて食べていました。
土曜日は他にもマーケット散策やリゾートアイランド訪問 (ヌクアロファの港から20分ほど)、会社関係の日本人で集まりおしゃべりなど。たぶんおしゃべりが一番多かった。
日曜日は宗教的にすべての就労が禁止。釣りもできないしタクシーは来ず飛行機も飛ばず。中華料理屋だけは開いていたので、モーニングビュッフェにはよく行きました。
エチオピア以上に娯楽施設がない国でしたが、青い空ときれいな海、教会から聞こえる賛美歌、そして美味しいウム料理、それだけで「まあいっか」と思えました。
■フィジー (勤務 08:30-16:30、週末:土日)
島の西部 (観光地ナンディ) は年間300日晴れ、東部 (首都スバ) は年間300日雨と言われていました。住んでいたスバとその周辺には本格リゾートもなく。
たまに地方のリゾートに行きましたが、だいたいはスバで日本人と会ってうだうだと過ごしていたかな。市場にはよく行来ましたが、毎回は買うものがなかった。
映画館があったので月いちくらいで映画を観に行っていました。そうだ、フットサルにも参加していました。まあでも総じてあまりやることがなかった国。
トンガより経済的にはだいぶ発展している国ですが (マクドナルドと映画館がある!)、なんだかつまらなかったですね。ちょっと自分には合わなかったみたいです。
■インドネシア (勤務 08:30-16:30、週末:土日)
仕事量が多すぎて土日は午前中ほぼ毎週出勤。その後スナヤンシティーの駐車バイクを眺め (⇒コチラ)、お昼ご飯を食べてから映画館に行くのがお決まりでした。
B級グルメ探求と暇つぶしのため週末は2、3食必ず外食していました。最初の半年、仕事のストレスで体重が激減しましたが、後半は食べすぎてまた太りました。
ジャカルタは中国系フットマッサージのお店があったので毎月通いました。時々は地方旅行にも (⇒コチラ)。仕事も生活も、人生で一番せわしなく動いていました。
イスラム教国家ですが首都ジャカルタには娯楽要素も多数あり、人口過密で町の発展も日々ダイナミック。そのため自分が元気でないと、押しつぶされてしまいそうでした。
■タイ (勤務 08:30-16:30、週末:土日)
朝7~8時と早い時間に外出、屋台で朝食を食べたり、お寺を訪問したり (1~3ヶ所)。バンコクのお寺は100ヶ所以上訪問しました (⇒タイのお寺)。
お昼ご飯を食べて、観たい映画がやっていれば映画館、なければタイマッサージに毎週通っていました。安かったですからね (1時間100~300バーツ)。
週末の行動はいつも夕方まで。お酒が飲めないのもあってバーに行ったことは無し。土日の朝と昼はほぼ必ず外食ですが (カフェ巡りも)、夕食はほとんど自宅でした。
自分的には、バンコクは食べる以外にはあまりやることがない町でした。なのでお寺巡りにのめり込んだわけですが。タイマッサージも健康目的よりほぼ時間つぶしでした。
滞在4年のうち後半2年間は新型コロナ禍。外に出る時間も他人と会話する機会もグッと減りました。この期間は思い出の蓄積がないので、記憶がすっぽり抜けている感じ。
■ウズベキスタン (勤務 09:00-17:00、週末:土日)
タイと違ってお店のオープンが遅いので、週末は午前中家でのんびりせざるを得ず、いつも11時くらいから出かけます。出かけると言ってもお昼ご飯を食べるだけ。ときどき市場とかモスク。
お昼ご飯の後はスーパーで買い物して、午後には帰宅。夕飯はほぼ自宅 (自炊)。映画館は月に一度くらい。映画はぜんぶロシア語吹き替えなんですよね。
これまで3回地方旅行に行きましたが、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァと行くべき所はもう行ってしまった感じ。今は日本から持ってきた映画を観ていることが多いです。
自分にとって、タシケントは本当にやることがありません。自分でもちょっとやばいなと思うくらい。何か見つけなければ。。
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以上、読んでわかるとおり、週末に現地人と一緒に行動することは今も昔もほとんどありません。近年は日本人ともつるまず (新型コロナ禍をまだ引きずっている感じ)。
もともと一人が苦ではないし、自分一人で見つけ出した情報をさりげなく他人に披露・提供することに喜びを感じるタイプなので、根暗に見えて実は楽しく過ごしています。
でもさすがにもう少し、現地人と仕事以外でも接したいなと考える今日この頃。楽器でも習おうかな。ドタールとか。