8月19日 (月) の仁川⇒タシケント便 (OZ573) に積まれずロストバゲージになっていた我がスーツケース、22日 (木) 午後に届きました。
仁川⇒タシケントのアシアナ航空は月・水・金・土の週4便なので、きっと水曜日 (21日) のフライトで来るだろうと期待はしていました。
ところが、21日の夕方、仁川からフライトが出た後にスターアライアンスのロストバゲージ検索をしても、飛行機に積まれたという情報がありませんでした。
悶々とした一夜を過ごし、22日の朝、また検索してみましたが、やはり積載記録はありません。これはショック。
一番可能性があった便がダメなら、もっと根本的な問題があるのかなと弱気になり (タグが剥がれてしまったとか)、もはや半分諦めつつ、スタッフに頼んで空港の係官に電話してもらいました。
すると、荷物は昨日のアシアナ便で届き、今朝すでにアシアナ航空タシケントオフィスの人が引き取っていったと言うではありませんか。やった!
しかしまだまだ半信半疑な自分。この日は朝から外回りだったので、午前中ひと仕事終え、その足でスタッフを伴いアシアナのオフィスを訪れました。
今までアシアナの航空券は3回買いましたが、いつもウェブサイトで買っていたので、そもそもタシケントにオフィスがあることも知りませんでした。
しかも我が家から徒歩圏内にあることがわかり、オフィスではすぐに「ああ届いていますよ」と笑顔で迎えられたため、このまま持ち帰れたら、とも思いました。
ただ、向こうもなんだかルーティンがあるようで、午後、お昼休みの後に配達しますと言われてしまい、自分も次の用事があったのでその場は一旦終了。
町中で用事を済ませ、1時頃アパートに戻り、お昼ご飯を食べてひと息つきました。お昼休みの後とは言われたものの、果たして何時に来てくれるのか。
結果、午後3時に待望の電話が入り、アパートの外に出て、無事スーツケースを受け取ることができました。ウズベキスタンにしては早くて良かったです。
中身はほぼ食べ物で (袋麺とかお菓子とか乾き物ばかり)、チョコレートだけ心配でしたが、取り出して箱を触ってみるとけっこう冷えていてひと安心。
アシアナオフィスでは冷えた部屋で保管してくれていたようです。ありがたや。スーツケースの見た目も特に変わりなく、昔と違って今は全体的に扱いが丁寧なのかも。
ああよかった。一時はどうなることかとヒヤヒヤしました。しかしスターアライアンスの検索システムは改善してほしいな (荷物情報の随時アップデート)。
* * *
今までロストバゲージの経験は2回あります。リヤド⇒フランクフルト⇒ベルリンで1回。これは数時間後のフライトでベルリンから運ばれ、ホテルまで届けてくれました。
最初のリヤド出発が少し遅れたのですが、国際線から国内線て、国際線⇒国際線ほど配送スタッフも気合を入れて動いてなさそう。まあ国内線ならたくさん飛んでいるし。
もう1回はフランクフルトでアジスアベバ行きのフライトに乗り遅れた時。フランクにトランジット泊しましたが、翌朝、知らぬ間に出発が4時間早まっていました。
成田空港でチェックインした時に言ってくれたら良かったのに (荷物はスルーでアジスまでチェックイン済み)。それとも本当に突然の変更だったのかな。
エチオピアの8月は大雨期で、天候によっては飛行機が飛べないこともありますからね。というか、そういえばこの後のドタバタで確かにそういうことがありました。
当時の自分は今より真面目 (小心) だったため、4日待てば次の同じフライト (フランク⇒アジス) に乗れると言われましたが、「一刻も早く戻らねば」と断ってしまいました。
チケットカウンターに向かい、一番早くアジスアベバに戻れるフライトをリクエスト、結果、フランクフルト(本日)⇒ロンドン(1泊)⇒アジスアベバ(翌日) というフライトに変更することができました (いくらか差額を払ったような)。
この時知ったのですが、自分の荷物 (スーツケース+段ボール数箱) は、自分が搭乗しなかったため飛行機には積まれず、まだフランクフルト空港にあるとのこと。
数時間後、チェックインカウンターで事情を説明し、このフライトで荷物を運んでくれとしっかりお願いして、ロンドンに旅立ちました。
翌日、ロンドンを発った直後に、現地の天候が心配だという機内アナウンスがありました。到着時間にちょうど大雨が降る予報とのこと。
その後追加情報はなかったので、もう大丈夫かなと高をくくっていました。飛行機は少しずつ高度を落としていきます。アジスアベバが近づいてきました。
いくつか雲の層を抜け、最後の分厚い雲をくぐって降下すると、上空とは一変、そこには雷鳴が轟き、大粒の雨が窓を打ってきました。
町の灯りがぼんやり見える中、ランディングを始めた飛行機でしたが、ふいに機体が上向きになったと思ったら、再び急上昇を始めました。機内はどよめき、乗客に不安が広がりました。
「雨が激しくて滑走路が見えず、着陸できない」 機長のアナウンスを聞いて、一瞬だけ最悪な想像をしてしまいました。あと、着陸ってオートじゃなく手動なんだなと。
飛行機はそれから30分ほど上空を旋回していましたが、突然、「燃料がなくなる前にもう一度ランディングを試みる」という微妙なアナウンスが。
機長、言葉を選んでほしかった・・・。まあ最後は無事に着陸できたので、笑い話で済みましたけれど。着陸後はもちろんみんな拍手喝采でした。
降機後はどっと疲れが出ましたが、入国審査を終え、あとは荷物待ち。しかしもともと心配はありましたが、案の定、荷物は出てきませんでした。
そこから何日も空港の係官に電話をかけたことを覚えています。荷物が到着したのは1週間以上後のことでした。
だいぶ時間がかかりましたが、これは荷物が一度ロンドンには行ったものの、なぜかフランクフルトに逆戻りし、しばらく放置されていたからのようです。
スーツケースは無傷でしたが、雨が多い (湿度が高い) 時期だったこともあり、段ボール箱は完全にひしゃげ、角がすっかり丸くなっていたのでした。