エチオピアのトラ選手が金メダルを獲得したパリオリンピック男子マラソン。オリンピック最終日に行われた女子マラソンもエチオピア勢によって最後までデッドヒートでした。
金メダルのハッサン選手と銀メダルのアセファ選手の衝突は、とてもゴール直前とは思えないスピードの中の出来事でした。
これ、どちらの選手が悪いということではなく、結局のところ、コース設計が悪いの一言に尽きるのではないでしょうか。
あんなに細くくねくねしていたら、それはぶつかるのも仕方ないなと。問題は、最後の最後にあんなデッドヒートになることを、運営側が想像できなかったことでしょうか。
ちなみに記録上は金がオランダ、銀がエチオピアですが、ハッサン選手もエチオピア生まれ (後にオランダに帰化) ですから、最後はエチオピア対決だったんですね。
ハッサン選手はエチオピアのナズレト (ナザレット/Nazareth) 生まれ。15歳でオランダに逃れ難民として認められ、2013年 (20歳の時) にオランダ国籍を手に入れました。
驚いたのは、彼女はもともと1500m、5000m、10000mの専門だということ。東京オリンピックでもメダルを獲得しています (銅・金・金)。
パリでは5000mと10000mで銅メダルをとったあと、またすぐマラソンで金、しかもオリンピック新記録という偉業でした。
一昨日の投稿で「エチオピア人はマラソン一本より中距離複数エントリーを好む」と書きましたが ( ⇒コチラ)、 ハッサン選手にはそんな常識は関係なかったようです。
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ナザレットといえば、エチオピア勤務時代はアフリカから集まった研修生を毎年連れて行きました。
目的地はナザレットの先のソドレでしたが、ナザレットに立ち寄りよくみんなでご飯を食べました。あのトゥブス、もう一度食べたいな。
蜂蜜の地酒「タッジ」。フラスコ状の容器でラッパ飲みするのが定番。
ソドレの温泉 (打たせ湯) とプール (温水プール)。アジスアベバからもそう遠くなく、アジス市民にとって格好の保養地でした。