これまでをふり返って、自分はいったい何を食べてきたのかなと、主食と肉/魚に分けて各国の生活を思い返してみました。
いちいち正確に数えたわけではありませんが、自分の記憶・感覚ではだいたいこれくらいの比率で食べてきたなというものです。
その国に住んだ外国人はみんなこういう比率になるというものではなく、あくまで自分の経験です。個人的な食の好みもかなり影響しています。
中東はカタール・サウジアラビア・エジプト・ヨルダンをまとめてひとつにしました。食の傾向はだいたい同じだったので。
■主食
まずは主食を。米、パン、麺、それから自分は大洋州に住んだことがあるので芋をよく食べました。とくにトンガでは感覚的に主食の半分以上は芋 (ヤム・タロ・キャッサバ・サツマイモ) だったと思います。
エチオピアのインジェラはパンに分類しました。職場でほぼ毎日インジェラを食べていたので (それしかなかったので)、パンの比率が一番高くなりました。エチオピア南部の主食「コチョ」はエンセーテ (ニセバナナ) の根茎のデンプンから作ったものなので、これは芋にしました。
全体では『米>麺>パン>芋』の順。東南アジア (タイとインドネシア) ではパンはほとんど食べなかったので、グラフ上はわかりやすくゼロにしました。
タイ以上にお米王国だったのがインドネシア。コンビニの揚げ物コーナーにも白飯 (おにぎり) がありましたし、ケンタッキーフライドチキンや吉野家にも白飯セットがありました (吉野家は唐揚げ白飯セット)。
意外とバランスが良いのはウズベキスタン。米 (プロフ)、麺 (ラグマン)、パン (ノン) と、ほぼ均等に食べています。ただしプロフやラグマンを食べる時も、必ずノンはつきものなので、パンの比率がやや高めという結果に。
■肉/魚
続いて肉/魚。イスラム圏 (中東・インドネシア・ウズベキスタン) ではやはり豚肉はほぼゼロですね。インドネシアは華僑が営む中華料理屋もあったので豚も時々は食べましたが、他の国々は中華もハラール (イスラム的にOK、豚や酒は無し) でした。
エチオピアでも豚肉を食べた記憶がありません。アジスアベバはキリスト教徒が多かったですが、北部や南部にはイスラム教徒が多いからか、そもそもエチオピア料理には豚を使ったものがないのかも。
全体では『鶏>牛>豚>魚>羊』の順。一番食べているのは鶏肉で、感覚的にも納得感があります。世界中でほとんど宗教に関係なく食べられるのが鶏肉ですから。エチオピア料理の一番のご馳走もドロワット (鶏肉) です。なぜかエチオピアは鶏皮を食べない文化があって、スーパーで鶏皮だけ格安で売っていたりしました (たぶん人間用ではなく番犬用)。
自分はイスラム圏が多かったので、おそらく日本人の平均値よりは羊肉を食べています。そして本場の羊肉はやはり美味しいです。ウズベキスタンは中東以上に羊を食べる機会が多いので、今のうちに楽しんでおくつもりです。
中東はラクダ肉がスーパーで売っていて、物珍しさもあったので時々買ってはハンバーグや煮込みにしていました。回数はそれほどでもないのでグラフ上は除外しましたが。
海に囲まれた大洋州の島国 (トンガ・フィジー) では魚がメインというイメージがあるでしょうが、実際には魚は肉よりも値段が高く (漁に行くボートの燃料代が高いので)、また冷凍・冷蔵技術も十分ではなかったため、日本人の目で見ても新鮮な魚はあまりなく、食べる機会は少なかったです。
トンガでは自分で釣った魚はよく食べていました。タチウオやコトヒキ、たまにアジ。本格的な釣りは初めてで、またこの時から見様見真似で魚をさばくようになりました。
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■ローソンの白飯 (写真左下) @インドネシア
■ナシクニン (ターメリックご飯)@インドネシア
■カオニャオマムアン (もち米+マンゴー)@タイ
■バミーナム (汁麺)@タイ
■コシャリ@エジプト
■インジェラ+ワット各種@エチオピア
■コチョ+ヤバグトゥブス@エチオピア
■サマルカンドノン@ウズベキスタン
■プロフ@ウズベキスタン
■ラグマン (麺打ち)@ウズベキスタン
■ヤム食べくらべ@フィジー
■市場で売られる芋@トンガ
■キャッサバ (ウム=蒸し焼き)@トンガ
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■マンディー (羊載せ)@サウジアラビア
■生肉 (羊) のメッゼ@ヨルダン
■生肉 (牛)@エチオピア
■プアカ (豚) の丸焼き@トンガ
■カレーモア (鶏)+キャッサバ@トンガ
■自分で釣ったタチウオ@トンガ
■カオカームー (豚足ご飯) @タイ
■ガイヤーン (鶏炙り焼き)@タイ
■オースワン (牡蠣オムレツ)@タイ
■プラートゥー (魚)@タイ
■ルンダン (牛)@インドネシア
■ハコフグの唐揚げ@インドネシア
■タンディールグシュト (窯焼き羊)@ウズベキスタン
■カラポチャ (牛煮込み)@ウズベキスタン