A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

黒い鶏、タイとインドネシアから

栄養価に優れ美容や健康に良く、"薬膳食材の王様" とも称される烏骨鶏。1942年7月21日に天然記念物に指定されたことから、本日は「烏骨鶏の日」とされています (烏骨鶏を扱う企業数社が制定)。というわけで、タイとインドネシアの、黒い鶏に関する過去記事をピックアップ。(※値段は当時のもの:タイ2020年、インドネシア2017年)

烏骨鶏スープ@タイ

ある日曜日の朝、「ポー・クルア・トゥアン (Por Krua Tuen」というスープ専門店を訪問。バンコクのBTSサパーンタクシン駅の南側、というかもうほとんどアジアティークの所まで降りてくるのでちょっと遠いですが (距離2.1km)、わざわざ行く価値ありの、大変素晴らしいものをいただきました。

お店は細い路地の奥

お店の人気商品、烏骨鶏スープ! (120バーツ/415円)

ご飯に添えると黒さが際立ちます

初めて烏骨鶏を食べました。皮だけでなく本当にお肉も真っ黒なんですね。栄養価が違うという話は聞いたことがありますが、味はとくにクセはなく普通にチキン。よく煮込まれお肉はほろほろ、スープは濃厚な鶏出汁、とっても美味しかったです。

漆黒の鶏@インドネシア

闇夜のカラスという言葉がありますが、真っ暗な夜、こいつに出会ってもまず判別はできないでしょう、それはインドネシアの黒い鶏「Ayam Cemani」です。日本ではアヤム・セマニと紹介されていますが、ジャカルタの人に聞いた発音はアヤム・チュマニ。

ジャカルタにもこれの養鶏場があるという情報で、以前、タクシーのおじさんと一緒にその辺りを2時間ほどうろうろしましたが、ついに発見できず。たぶん閉業したんだろうなと。

その後も時々思い出してはいたのですが、先日ボロブドゥールに行った時、敷地内の博物館の中庭に、なんと真っ黒な鶏がいるではないですか。しかもつがい。思わず小走りでかけ寄りました。

いやあ、どうですか、この凛々しい姿。真っ黒に輝いているというか。世界一イケメンなニワトリ決定ですね。これはもはや愛でるべき愛玩動物でしょう。飼いたい。なんとか卵を手に入れられないものか。

ジャカルタの鳥市場@インドネシア

ジャカルタの東側、プラムカ地区にある鳥市場 (パサール・ブルン Pasar Burung) に行ってきました。そしてここに念願の出会いが。

鳥を含めたその他ペット類の多彩さではバリト通りの方が楽しいですが、こと鳥に関しては、インドネシア最大の鳥市場というのも納得の密度の濃さでした。

中でも個人的に驚きだったのは、真っ黒な鶏、アヤム・チュマニ (またはアヤム・セマニ) が普通に売られていたこと。大きいの75万ルピア (6000円)、小さいの60万ルピア (4800円) だそう。

以前けっこう探し回ったけれど見つからなかったやつです (その時はファームを探しました)。輸出許可が取れるなら日本に持って帰りたいな。

「何か珍しい鳥いる?」 そう聞いたら教えてくれたのが、カンムリシロムク (Jalak Bali) でした。バリ島の固有種で、その美しさから乱獲され、野生種はもう数えるほどしか生息していない絶滅危惧種です。

一方、動物園などで飼育されている個体は1000羽ほどいるとも言われ、こうして市場で売られているのもよく言えば繁殖のためかもしれません。しかしお値段なんと、つがいで1500万ルピア (12万円)。売れるから獲られる。買ってはダメですね。

ということで、ジャカルタの鳥市場はなかなか楽しく、そしていろいろ考えさせられる鳥市場見学でした。