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~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

世界遺産都市ヒヴァ(1)移動とホテル

7月13日 (土) の朝便でタシケントを発ち、ウズベキスタン西部の古都ヒヴァに1泊2日で旅行してきました。ヒヴァの旧市街「イチャン・カラ」は、1990年にウズベキスタン国内で初めてユネスコの世界遺産に登録された、歴史ある街です。まずは移動とホテルのご紹介を。

0.出発前夜

2週間前、カラカルパクスタンに2泊3日 (金~日) で行ってきました。その前日のタシケントは日中最高気温が44℃まで上昇し、今年もっとも暑かった日でしたが、そんな時に限って自宅があるエリアは停電に。一晩中エアコンなしで眠れぬ夜を過ごし、フラフラの状態で早朝7時のフライトに乗ったのでした。

そして今回、奇しくも同じ木曜日、午後5時過ぎに帰宅し、すぐにエアコンをつけほっと一息ついていたところ、5時半になると急に電気が途絶えました。また停電です。帰りがけにアイスを買ってきて冷凍庫に入れたばかりだというのに。

結局、その日電気は来ず、またも眠れぬ夜を過ごしました。しかも今回は、翌日仕事から戻って帰宅してもまだ電気は復旧していませんでした。そうして金曜の夜も停電は続き、二夜連続で室温30℃の中、濡れタオルとUSB扇風機でただただ夜が明けるのを待ったのでした。

※7月11日 (木) 日中最高気温41℃、午後5時38分気温37℃。7月12日 (金) 日中最高気温41℃、午後5時45分気温40℃、7月13日 (土) 深夜0時5分気温31℃。さすがに今回は身体的にも精神的にもきつかったです。急に心拍数が上がり胸が苦しくなったり。

1.移動

フライトは08:15タシケント発、09:45ウルゲンチ着 (HY51便)。すぐ眠りに落ちてしまうだろうなと思っていましたが、脳が興奮状態のままなのか、なんだかうまく眠れず、窓の外の景色をずっとぼんやり眺めていました。写真はタシケントを飛び立ってすぐ、シルダリヤ川、そしてアイダール湖。

ウルゲンチ郊外には灌漑農地が広がっていました。町並みはかなり都会。きっと農業で潤っているのでしょう。しかしこの大規模農業がアラル海の縮小をもたらしたのだと考えると、思いは複雑です。

ウルゲンチ空港到着。空が青い。気温はタシケントよりずっと涼しかった。

ヒヴァのホテルを予約した後、しばらくして予約サイト "Agoda" を介し車手配の問い合わせが来ました。ウルゲンチ空港からヒヴァまで距離36km、車で45分の行程です。ホテルに車を頼むのが普通らしく、自分も素直にオーダーしました (1台20ドル)。空港ではドライバーが名前を書いた紙を持って待っていてくれました。

写真は帰り (日曜日) のヒヴァ⇒ウルゲンチですが、道路は真っすぐでよく整備されており快適でした。電線から電気をとって走るバス、電車ならぬ電バス (って言うの?)、初めて見ました。

ちなみに帰り (ヒヴァ⇒ウルゲンチ) はYandexを使いタクシーを自分で手配しようかなと思いましたが (日曜の朝チェック)、料金は65,000スム (840円) と出るものの、日曜日だからか「車が見つかりません」という表示だったため、帰りも素直にホテルに車を頼みました (20ドル)。

帰りのフライトは15:20ウルゲンチ発、18:00タシケント着 (HY56便)。途中ブハラ空港に降り立ち50分待ち (乗客乗り降りあり)。前日は直行便だったのでサンドイッチと飲み物が出ましたが、このフライトはウルゲンチとブハラ出発時の2回、飲み物が出ただけでした。行きもそうでしたが帰りも結局ほぼ満席で、やはり人気のあるルートなんだなと。

2.ホテル

ホテルは旧市街イチャン・カラにあるメドレセを改修した「オリエントスター・ヒヴァ」に泊まりました。今回のヒヴァ旅行は、ある意味このホテル宿泊が最大の観光目的でもありました。

イチャン・カラのメインゲート「オタ・ダルボザ」(看板写真の下真ん中) を入ってすぐ右手にある旧ムハンマド・アミン・ハン・メドレセの、宿坊 (フジュラ) をそのまま客室として改修したものです。

部屋が狭いとか暗いとかマイナスレビューもあったのでその点は覚悟していきましたが、実際に泊まってみたら、想像以上に快適でした。十分広いしバス・トイレもきれいだったし。中庭の眺めも歴史を感じさせる素晴らしいもの。エアコン完備で水回りも問題なし。

これが1泊40ドル以下で泊まれるなんて最高です (自分39ドル/Agoda、一緒に行った知人35ドル/Booking.com)。さすがに7月はオフシーズンなのかな。タシケントよりよほど涼しかったですけどね (日中最高気温35℃行かないくらい)。

朝食 (部屋代に込み) は隣のメドレセで。雰囲気最高。ラインナップはホテルの朝食として過不足なし。何もここで郷土料理を求める必要もないでしょう。麦のお粥とかこっちぽかったですけどね。かぼちゃのサモサが美味しかった。果物もたっぷり。

ホテルのWifiは部屋でも使えました (中庭に出ないと使えないという情報もありましたが)。でもちょっと接続は不安定。個人的にはほぼ文句のつけようがないパーフェクトなホテルでした。

唯一の難点は、2階と上り下りする階段の天井が低くさらに狭くて急だったことくらい。かなり気をつけて上り下りしました。歴史的建造物ですからこれは致し方ない。

下りる時の方が大変でした。もっともこれは、自分、イスラム・ホジャのミナレットに上って膝がガクガクしていたからというのもありましたが。

以上、移動とホテルの紹介でした。このあと観光とグルメと続いていきます。