普段生活していて、日常の中にふとどこか非日常な光景を目にすることはありませんか。
本来無秩序に見える自然の風景が、なんだかやけに秩序を伴っているように見える、そんな瞬間。
これはある朝、オフィスに出勤していた時の出来事。下の写真、敷地内の松の木ですが、何か違和感はないでしょうか。
少し近づいてみましょう。地面に注目。木の下には松ぼっくりがたくさん落ちています。こんな感じ。
さらに近づきます。どうですか。
3メートルほど離れた花壇にも。
そうなんです、これらの松ぼっくり、みんな縦に立っているんです。どちらかというと縦長のシェイプなのに、どれも横に倒れていません。
木からポトンと落ちた時、たまたま縦に立つこともあるでしょう。でも、そろいもそろってこんなことってあります?
草むらの上を除けば22/24で縦に立っていました (確率91%)。狐につままれたような気分です。実に奇異な光景でした。
■実験
気になったので、帰りに松ぼっくりを拾ってきました。実際にポトンと落としてみて、一体どうなるのか実験してみたくなって。
持ってみてすぐわかりました、重量バランスがかなり偏っています。写真でもわかるように、枝についていた方はかさが開いていないので密度が高く、はっきり重い。
膝上くらいから床に落としてみました。結果は、3/5、3/5、4/5と60~80%の確率で松ぼっくりは立ちました。少し根気よくやれば全部立つのも時間の問題かと。
もしかしたら誰かが縦に置き直したのかなとも思っていましたが、やはり松ぼっくりは自然にそうなっていたようですね。ちょっとスッキリ。