中国大陸で誕生した餃子は後にロシアに渡って「ペリメニ」となり、そして中央アジアにもたらされたと言われています。ウズベキスタンでの名前は「チュチュワラ (Chuchvara)」。
レストランのメニューではスープのひとつに区分けされていることが多く、メニュー写真がたとえお皿に盛られたチュチュワラだとしても、たいていはスープとして出てきます。なので、水餃子というよりは、ワンタンスープと言った方がしっくりきます。
お肉はラムが多いと思います。3店舗でいただきましたが全部ラムでした (でもスーパーで売られている冷凍チュチュワラはだいたいビーフかチキン)。お肉がややクセありなので、サイズは小さくとも食べごたえがけっこうあります。
スープストックなどを使い、塩気が効いた濃いめのスープだと合いますね。下の写真は「ブハラカフェ」のもの。かなり濃い味でしたが美味しかったです。
よく行くレストラン「サルドバ」でいただいたチュチュワラ (21,000スム/250円) は、スープが上品で自然な旨味かつ塩気がほとんどなかったので、スープ自体はあっさりして美味しいものの、チュチュワラのラムのクセがぜんぜん隠れておらず、正直あまり箸が進みませんでした。
また、スープに投入されるハーブは決まってディルとコリアンダーリーフ (パクチー)。それも今回はちょっとマイナスに働きました。ディルはどのウズベキスタン料理にもよく使われますが、実は自分、まだそこまでこの香りに馴染んでいません。。
何を食べても美味しいウズベキスタン料理にしては、珍しく不完全燃焼だったので、揚げチュチュワラ (16,000スム/190円) をテイクアウトして帰りました。お醤油をかけていただきましたが、揚げの方がだんぜん美味しかったです。
それにしても、チュチュワラの起源が中国の餃子だとしても、あらためて餃子 (水餃子) と食べくらべてみると、やはり味がだいぶ異なります。どちらが好きかと言ったら、まあ圧倒的に中国料理の方かな。。(写真はバンブーヌードルハウス)。
タシケントにある中国料理店でも、バンブーとは違って、シーベイのものはニラが入っていました。ニラが入っているなら、水餃子 (ワンタンスープ) より焼餃子の方がいいんだよなあ。なので、シーベイは個人的にはヒットせず。海苔が入っていたのは良かったですけど。