ウズベキスタンでお肉と言えば、まずはラム、そしてビーフ。イスラム圏ゆえポークはあるところにしかありません。意外と目立たないのがチキン。メニュー表を見てもチキンがパッと目に飛び込んでくることはあまりありません。
世界中どこでもチキンだけは、ほとんど宗教に関係なく、また値段も安く食べられるので、これまでお肉のスタンダードと言えばチキンと思っていましたが、ここウズベキスタンでは事情が異なるようです。
そんな中、チキンを売りにしているお店もあります。アミール・ティムール広場の向かいにある「ウゴロク (Ugolok)」もそのひとつ。お肉メニューはいろいろありますが、中でもチキンのグリルが看板商品なんです。
趣のある建物、長いスロープ (ゆるい階段) を上ってエントランスへ。
店内はこんな感じ。広々しています。「英語メニューがないので何でも聞いてください」と店員さんが丁寧な英語で対応してくれましたが、オーダーは最初から決まっていたので、「チキン、トマトサラダ、グリーンティー、ブレッド」と伝えました。
トマトサラダ (アチュチュク) はいつものあの感じ。どのお店で食べてもまさにコレ。
メインのチキン。自信満々でチキンと一言伝えたはいいけれど、果たして自分が想像しているもの (レビュワーの投稿写真で見ていたもの) が来るのか、注文した後にやや不安に思ったりもしましたが、ちゃんとそれが出てきて安心しました。
久しぶりのチキンは美味しかったです。ラムもビーフも美味しいけれど、チキンはチキンでやはり美味しい。火の通し方も上手で、ちゃんとジューシーでした。塩加減はこれまたお見事。
ただし、チキンて意外と脂の味が濃いので、後半はやや飽きてきました。そんな時のために、トマトベースのソース (コップ) がついてくるわけです。お肉をたっぷり浸し、最後まで美味しくいただきました。
まあでも、小ぶりとは言えハーフチキンですからね、とにかくボリュームがすごい。チキンを食べきるのが精一杯で、パンは一切れ食べたくらいでほぼ残してしまいました。
さて、お会計。メニューは見ずにオーダーしたし、ボリュームもあったので、10万スムくらい行ってしまうかなと思っていたところ、合計はやはり99,000スム (1150円) でした。きっとチキンが60,000スムくらいしたのかなと請求書をよく見たところ、え?チキン45,000スム?。。
チキンが思いの外安くて驚きましたが、では何が高かったのかというと、トマトサラダが30,000スムもしていました。いやいやいや、チキンはお得感満載なのに、なんなのこの差は。これ、他のお店ならせいぜい15,000スムだと思うのですが。。
お店を出た後、スロープのところに置いてあったメニュー表をあらためて見てみたら、やはりサラダはその値段でした。うーん、そうか、まあいいや。トータルで満足したし。何より、窓の外にアミール・ティムール博物館を眺めながらの食事は至福の時間でした。