昨日の夜はカラカルパクスタンのパートナーと夕食会でした。総勢8名で「マックスカフェ (Maxx Cafe)」を訪問。お店はまだGoogleマップに登録されていないようで、ホテルに戻った後マークしておこうと思ったら場所がどこかわからなくなってしまいました。。
さて、さすがに地元の人が客人用に選ぶだけあって、お店はとてもきれいでした。店内の壁には、昔オーナーが集めた地元アーティストの絵画コレクションがたくさん飾ってあったり。
前菜のサムサは揚げ餃子のような小さいもの (ひき肉入り)、甘いかぼちゃが入った四角いもの、そしてお肉と玉ねぎがたっぷり詰まった三角のものが出てきました。ここでたくさん食べたら後が辛いと思い、まずは3種類1個ずついただきましたが、美味しかったので結局何個もつまんでしまいました。そもそも食事の提供がスローペースなこともあり。
続いて出されたサラダが、これまた美味しかったです。タシケントのサラダにも何の不満もありませんが、カラカルパクスタンはより一層、野菜の味が濃くて甘いような気がします。チーズはフレッシュ、サックリ揚がったナスが甘くていいアクセントでした。
ウズベキスタンで一般的なのか、それともカラカルパクスタン流なのか、こうした食事会では参加者一人一人が短いスピーチをして、みんなで乾杯するという流れがあります。彼らが手にするのはウォッカ。
男子たるもの当然ウォッカは嗜むべし、といった雰囲気ですが、自分は体質的にアルコールが無理なので、丁重にお断りしてコーラで乾杯しました。ちなみに、男性だけではなく女性もウォッカはいきます。先方の女性2人のうち1人はウォッカ、1人はコーラでした。
まずは先方のリーダーとこちらのリーダーがそれをやって、しばらく歓談が続いたところで、「次はあなたの番かな?」と誘いがかかりました。ここでようやくそういうものなんだ (全員やるんだ) と気づき、見様見真似で感謝のスピーチを行い、みんなで乾杯。そしてしばし歓談。
さて、7時から始まった食事会もすでに9時、サムサとサラダでけっこうお腹がふくれてきたところで、なんだか急にみんなガタガタと席を立ち始めました。まさか終わりじゃないよな、何か地元の料理を頼んでくれるようなことを言っていたし、などと考えていたら、「ブレーク」と教えてくれました。
男性たちは、タバコを片手に表に出て行きました。そう、食事に一旦休憩が入ったんです。これが普通のことなのか、スモーカーの彼らだからなのか、いまひとつ謎。。10分ほどしたらみんな戻ってきて、またおしゃべりが始まりました。
そこに、ようやく本日のメインディッシュ「ベシュバルマック (Beshbarmak)」が運ばれてきました。何かカラカルパクスタンならではのご飯が食べたいとリクエストしたところ、これに。意味は "5本の指"。本来は右手を使って食べる料理だそうです。
ワンタンの皮のようなパスタに茹でた羊肉、ニンジン、ジャガイモが載っています。ヒツジ出汁のスープも付いてきました。パスタの食感はまんまワンタンの皮で、プルプルしていてほどよい塩気があって、そしてヒツジの旨味と脂がからみついて、素晴らしく美味しかったです。
ネットでベシュバルマックを検索すると、カザフスタン料理、キルギス料理と出てきます。カラカルパクスタンは言葉もカザフ語に近いそうなので、文化的にも似ているんでしょうね。キルギスのベシュバルマックはパスタの部分がもっと麺ぽかったですが (なので麺料理らしいです)。
メインディッシュのお皿があらかた空になっても相変わらずおしゃべりは続き、終ったのは午後10時半。夜風が涼しくて気持ちよかったです。ちなみに、「あなたはべシュバルマックを食べたから、これから仕事は順調にいくよ」と帰り道で言われました。本当に、そうなったらいいな。