A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

静岡ご当地グルメ@東海軒

JR静岡駅構内にも店舗をかまえる、静岡ではおなじみのお弁当屋さん「東海軒」。明治22年 (1889年)、東海道線静岡駅の開業に合わせて創業した老舗です。当初からサンドイッチ弁当をラインナップにそろえていたそうで、なかなかハイカラなお店だったんですね。

1897年には、今も続くお店自慢のお弁当「鯛めし」を発売しました。ご飯はほんのり醤油味の味付けご飯、そこに甘い味付けの鯛のそぼろがたっぷり載っています。本当に、シンプルにして完成形。何度食べてもほっとする味わいです。

鯛の切り身と少しおかずがついた「特製鯛めし」も、たまにはいいですね。

なんと黒はんぺんフライのサンドイッチ。これぞ静岡ご当地グルメ。はんぺんの旨味はもちろん、フライのサクッとした食感と、わさびの効いたタルタルソースが絶妙です。

昨年から、親子丼専門店「中村屋」の親子丼弁当も販売しています (土日限定、数量限定)。なんでも静岡の伝統的な親子丼は、写真のように炒り卵なんだそうです。子供の頃、何度か食べたことがあったような気はしますが、実は最近までこれが伝統的スタイルだとは知りませんでした。

中村屋はコチラの記事にあるように、270年もの長きにわたり続いたお店をクローズし、昨年からお弁当を販売するようになったのだそうです。伝統の味をなんとかして守りたいという、オーナーの気持ちがありがたいですね。※注:中村屋はもう1軒あります (そちらはお店でも食べられます)。元祖と本家みたいな関係なのかな?

鶏はプリプリ、卵はふんわりやわらか。しいたけなどとともに、味付けは駅弁らしく濃いめで甘じょっぱい。醤油やお酒で炊いた「桜めし」との相性は抜群。今回は買って自宅に持ち帰りましたが、これはぜひ電車に乗って、窓の外を (できれば富士山を) ながめながらいただきたいですね。