タイの天然資源環境省が、国民に寄付を募っています。バンコクのパタデパートにある私設動物園「PATA ZOO」で飼われているゴリラ「ブアノイ (Bua Noi)」を不憫に思う国民の声に応えるためです。
長年に渡りビジターを集めていたパタ動物園ですが、その飼育環境はあまり良いものとは言えず、とくにゴリラについては、別のもっと良い飼育環境に移してほしいと、政府もたびたび陳情を受けていたそうです。
ゴリラはオーナーの個人所有で、絶滅危惧種の輸入が禁止される以前に、ドイツから買われてきました。オーナーからは、ゴリラを買い取りたいなら3000万バーツ (1億1600万円) と言われているそうです。
飼育下にあるゴリラとしては、タイではこの1頭だけだそうですから、動物園で飼育すればきっと人を呼べると、オーナーも強気なのかもしれません。
なお、ブアノイは30年以上ここで檻に入れられており、もはや野生に帰すことはできないそうです。写真は昨年12月に自分が見てきたときのもの (⇒過去記事)。