ゴンダールの「デブレブラハンセラシエ教会 (Debre Birhan Selassie Church)」の天井には、80体の天使が描かれています。
エチオピア人のように目がギョロッと大きく、肌が浅黒く、そして髪はアフロヘアー。なかなか新鮮です。
こちらはアジスアベバのホテルにあったウォールペインティング。大天使ガブリエルもエチオピア仕様。
おまけ:キリストの顔
ヨーロッパ絵画に見られるキリストは、使徒を含め、やはりどこか色白で西洋人のような雰囲気がただよっています。ダ・ヴィンチもラファエロも、キリストが中東の人間で、顔立ちが自分たちとは違うということはわかっていたでしょうが、そのように描いてしまうと、世間の人々が望むものではなくなるということもまた、十分にわかっていたのでしょう。
では、いったいキリストはどんな顔をしていたのでしょう。以前、イギリスのBBCがこの問題に答を見いだそうとしました。これまでにパレスチナ地域で発見された、2000年程前の人骨を集め、その平均値、つまり当時もっとも一般的だったと考えられるパレスチナ人の顔を復元したのです。
この復元図を見ると、思わず「いるいる」とうなずいてしまうほど、普通の「アラブ人」の顔でした。BBCの放送はあまり評判が良くなかったようですが、少なくともダ・ヴィンチの画よりは、実像に近いはずだろうなと思いました。