10月2日は「豆腐の日」ということで、これまで各国で食べてきた豆腐料理の数々をご紹介。
サウジアラビア
厳格なイスラム教国ゆえ、豚肉 (+ラードやポークエキス) も料理酒も使えない、もっといえば普通に醸造した醤油も使えない (発酵過程でアルコールが生じるので後処理が必要)。
そんなサウジアラビアですが、中華料理屋は自分が住んでいた当時もたくさんありました。しかし出てくる料理はどれも、やはりどこかひと味たりないものばかり。
もともとサウジアラビアは、宗教を認めない共産主義国家 (中国やソ連) とは長らく国交がなく、中華料理屋のコックも一部は台湾人コック、そして多くはフィリピン人のコックが腕をふるっていたのではないかと推察します。
そんなお店のひとつ「ガルフロイヤル」でいただいた麻婆豆腐。見た目は普通ですが、タレが甘酸っぱくて辛味も強く、どこかタイ料理を思わせる代物でした。当時は目が点になりましたが、今となっては懐かしい思い出の味です。
インドネシア
■タフゴレンバンドン
バンドン風揚げ豆腐。サクッと軽やかな仕上がりでとても美味しくいだきました。インドネシアで揚げ豆腐は何度も食べましたが、その中でも特にアタリの一品でした。
■豆腐皮 (トウフーピー)
ジャカルタの「辣妹子 (Lac Mei Che)」でいただいた料理。豆腐皮で甘辛い豚肉を包んで食べます。豆腐の風味が感じられる、美味しい一品でした。
■揚げ豆腐の煮物
ジャカルタのスナヤンプラザでいただいたナシリウェット (Nasi Liwet) は、副菜に甘く煮付けた揚げ豆腐が添えられていました。
■ガドガド
温野菜に甘いピーナッツソースをかけたガドガド (ガドガドサラダ) はインドネシアを代表する料理です。1960年創業の老舗、ジャカルタで一番美味しいガドガドとの呼び声も高い「ガドガドボンビン (Gado-Gado Bon-Bin)」でいただいたガドガドは、やはり美味しかったです。写真では見えませんが、定番の具材である揚げ豆腐もしっかり存在感を示していました。
■ルジャッソト
ジャワ島の東端の町バニュワンギで食べたルジャッソトは、ガドガドにモツ煮込みをかけたような料理で、見た目よりずっと美味しかったです。揚げ豆腐は欠かせない名脇役。
タイ
■タオフートート (揚げ豆腐)
インドネシアと同じく揚げ物が大好きなタイ。揚げ豆腐も専門屋台があるほど人気の一品です。「タオフートート・サワッディー (เต้าหู้ทอดสวัสดี)」の揚げ豆腐 (+コーン、タロイモ、大根の揚げ物) は、さすがの美味しさでした (⇒過去記事)。
■臭豆腐
バンコクの人気タイ料理店「クルアアプソーン」の臭豆腐。食べるのは初めてでしたが、カリッと香ばしく揚げてあり、思っていたほどクセもなく、美味しくいただきました。
■麻婆豆腐
中華料理 (潮州料理) のお店がそれこそたくさんあるバンコク。しかし日本人が想像するような味の麻婆豆腐は、意外と少ないのかなと思いました。その中でも、シーロムの「仙頭飯店 (仙はさんずいに山)」の麻婆豆腐は、日本人にも食べやすく、しっかり花椒が効いていて美味しかったです。
ビャンビャン麺で知られる「穀倉 (Yoong Chang)」の麻婆豆腐も、少し酸味が強めで独特の味をしていましたが、これはこれで美味しかったです (⇒過去記事)。
■豆花 (豆腐花)
流行りの台湾スイーツが日本よりも早く入ってくるタイ。セントラルワールドの「天然口味QQ」でいただいた豆花 (豆腐花) も美味しかったです。
■トッピング
バミー (タイラーメン) のトッピングとして揚げ豆腐や豆腐の肉詰めは定番です。写真はヤワラートにある「ヒアピン (Hia Ping)」のトムヤムヌードル。10種のトッピングで有名な屋台です。
カオカームーにも揚げ豆腐を載せるお店があります。写真は豚足と揚げ豆腐を煮込んでいる大鍋 (@テワダーバンラック)。
■プラントベースワッパー
豆腐ではないのですが、大豆由来の100%植物性パティを使ったバーガーキングのワッパーは美味しかったです。バンコクのバーキンでいただきました。注文時に若干もやもやする展開があり、それも含めて以前コチラに書きました。
韓国
フィジーと日本の行き来はいつも、最短距離のフライトである大韓航空 (ソウル経由) でした (トンガはNZ航空/オークランド経由)。一時帰国で1泊した際にいただいた韓国料理の数々は、どれも本当に美味しかったです。
写真はスンドゥブチゲ (@チョンウォンスンドゥブ)。おぼろ豆腐はトロッと甘くて口当たりマイルド。石釜で炊いた豆ご飯、ちょっとしたビビンバが作れそうな量の前菜セットにキムチ4種と、このお値段 (8000ウォン) にして大満足のボリュームでした。
香港
サウジアラビアから夏の休暇で一時帰国する際、香港にトランジット泊してプチグルメを楽しみました。訪れたのは「糖朝」。エビワンタン麺、モツのお粥、鶏足の蒸し物、漢方ゼリー、豆腐花、どれもおいしかったです。豆腐花、もっと日本でも流行ればいいのに。
フィジー
フィジーの首都スバにある「上海」という中華料理屋の湯葉。初めて食べましたが、湯葉を細切りするだけでずいぶん新鮮な料理になるものです。味付けもよく、とても美味しかったです。
こちらもフィジーの中華料理屋「東方閣」の海鮮揚げ出し豆腐。これも美味しかったな。中東・アフリカ・大洋州、どの国に行っても中華料理屋があったのはうれしかったです。トンガのような小さな島国でも、中華はけっこう充実していましたから (⇒コチラ)。