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~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

私が食べた激辛タイ料理10選

タイ料理といえばすごく辛いというイメージがありますが、実はそのほとんどは辛くない料理ばかりです。とくに中華寄りのタイ料理 (=タイ中華=潮州料理) はほとんどが辛くないし、辛い料理にはメニューに唐辛子マークがついていることも多いです。

ソムタムにしても、注文の時に辛さのレベル (唐辛子何本とか) を聞かれます。もしくは、自分から「あまり辛くしないで」と言えばいいだけで、辛さは自分好みに調節可能です。なので自身、激辛タイ料理で涙目になったようなことは、それほど多くはありません。

もしかしたら、タイ人ではない自分に対して、どのお店も自然と辛さを抑えてくれていたのかもしれません。なので逆に、数少ない激辛料理は、鮮明に覚えているものです。以下、自分で食べた激辛タイ料理10選。どれも味は良かったのですが、いかんせん、辛すぎました (みんな完食はしました)。

トムヤムシーフード@ノンリムクローン *Map
タイ赴任当初にいただいた一品。ここのトムヤムはクリアスープ (ナムサイ) で、自分が知っているトムヤムクン (ココナッツミルクが入った白濁スープ=ナムコン) とは様相が異なるものでした。

言ってみれば、甘酸っぱくて中辛のナムコンに対し、ナムサイは酸っぱくて激辛。ハープの香りとスパイスの刺激が鮮烈で、まだタイ料理に慣れていなかった自分の舌には、どうにもこうにも辛すぎました。

タイ生活後半はだいぶ辛さにも慣れたので、もう一度食べておけばよかったなと、ちょっとだけ後悔しています。

水煮猪骨湯@タムナック *Map
ソムタムと焼き肉が美味しいお店で、お気に入りレストランのひとつです。メニュー写真を見て、青ネギたっぷりのスープだと思い注文。しかし実際には、ネギ以上に青唐辛子がたっぷり入っていたのでした。もちろん、舌がジンジンしびれるほどの激辛。ただし、酸味の効いたスープはクセになる美味しさで、結局ほとんど飲んでしまいました。むせないようにそーっとでしたが。

ホーモック@ローンスィ *Map ※閉業
「ローン1919」の中にあったレストラン「ローンスィ」でいただいた一皿。この料理になんの予備知識もなく、メニュー写真の映える感じだけで注文しました。ところが、可愛らしい見た目とは裏腹に、これがまあ辛い。少量なのに、舌がビリビリしびれました。これは「ホーモック」という、魚のすり身の蒸し物。美味しかったですが、この辛さは完全に不意打ちでした。もともとこんなに辛い料理なのかは不明。

グリーンカレー@タイニヨム *Map
バンコクでいろいろグリーンカレーをいただき、料理自体にそれほど辛い印象はなかったのですが、唯一、このお店だけはヒーヒー言うほど辛かったです。グリーンカレーはどこで食べても美味しいですが (もちろんこのお店のも)、さすがにここまで辛いとちょっとなあ。辛さレベルも聞いてくれなかったし。

ラープムー@ソムタムダー *Map
代表的なタイ料理のひとつであるラープですが、似たような料理のナムトックの方が自分は好きだったのと、何度か食べたラープがいつも相当辛かったので、自然とラープは避けるようになっていました。その後は、ラープペッ (アヒルのラープ) の美味しさに目覚め、ラープも積極的に頼むようにはなりました。写真のラープはトンローのSupanniga Eating Roomの店舗内で食べたもので、Somtum Derとのコラボメニューとして出していたようです。他店と比べてもとくに辛かった。

ソムタムプーパラー@バーンソムタム *Map
プラーラーはナンプラーの仲間で、よりクセのある魚醤です。これと、塩漬けのサワガニ (非加熱) を合わせソムタムにしたのが、ソムタムプープラーラー (またはソムタムプーパラー)。自分はオーダーシートの記入ミスで、これを食べることになってしまいました。大いにクセありの味ですが、それがまさにクセになる味わい、と言えなくもないのかなと。ただし本当に激辛で、帰宅後にお腹がゆるくなりました。サワガニではなく唐辛子のせいだと思いたい。

ガパオライス@ペッマーク *Map
店名がそもそも「ペッ (辛い)・マーク (とても)」ですから、辛いのは織り込み済みでした。注文時に辛さが指定できますが、お店おすすめのミディアムにしたところ、日本人的には相当な大辛でした。米・肉・卵・ガパオともに厳選した食材で作られた一品のはずですが、辛すぎてそこまで味わえなかったかも。やはりタイ人のスタンダードはそもそもが辛い。。職場のタイ人スタッフに蒙古タンメン中本のカップ麺をお土産であげたら、ぜんぜん辛くないと言っていました。

スパゲティキーマオ@リアルピッツァ *Map
タイのご当地スパゲティです。タイにはパットキーマオ (酔っぱらい炒め) という料理があり、あまりにも辛いため、一口食べれば酔っ払いもたちまち酔いが覚めるというのが名前の由来だそう。これはその名を冠したスパゲティで、醤油ベースの味付けに大量の唐辛子とにんにく、生胡椒、そしてバジル。パンチ力はかなり強めでした。

火鍋@真蜀味 *Map ※閉業
一時はバンコクの新中華街ともてはやされ開発が進んでいたホイクワン地区でしたが、新型コロナで中国人ビジターが2年間途絶えたため、今では空き家の目立つエリアになってしまいました。2019年に何度か訪問し火鍋を楽しんだお店、真蜀味。たぶんもうこんなに本格的な火鍋は食べられないだろうなと、その味と辛さと痺れ (麻辣) を懐かしく思い出します。一緒に連れて行った出張者 (辛いもの好き) が涙目になっていました。

トムセープ@カオジャオ *Map
豚や牛の肉・内臓・アキレス腱などをタイハーブで煮込むイサーン (タイ東北地方) の名物スープ「トムセープ 」。酸味と辛味が強烈で、目の覚める美味しさでした。イサーン料理は辛くないものもありますが (ガイヤーンとかチムチュムとか)、辛いものは本当に辛いです。ソムタムだって本来はかなり辛い料理のはずなので、タイ人に注文を任せたら、きっと激辛が来るのかもしれません。

おまけ:トムヤムヌードル@ピーオー *Map
写真はバンコクで一番美味しいトムヤムヌードルと評判のお店「ピーオー」のもの。スープが見るからに真っ赤で、唐辛子もたくさん入っていますが、これが意外と辛くありません。ほどよいピリ辛といったところ。赤よりも青唐辛子の方がより凶暴な辛さだと実感しました。

おまけ:ナムプリックヌム@ホムドゥアン *Map
野菜スティックなどにつけて食べるタイのディップソース「ナムプリック」。そのうちナムプリックヌムは、ししとうに似た青唐辛子で作ったものです。初めて食べたホムドゥアンでは、舌がビリビリ痺れるような強烈な辛さに目が点になりましたが、それ以降、別のお店で何度か食べた時はぜんぜん辛くありませんでした。どちらがアタリでどちらがハズレなんだろう。。