A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

今まで住んだ国の動物(1)カタール、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン

今まで住んだ国でそれぞれ印象に残っている動物をピックアップ。その1です。住んだ年代順に。

カタール

国土面積が小さく、町から出てもそのほとんどは土漠か砂漠なので、自然に分け入って野生動物を目にするといった環境ではありませんでした。「なるほどザワールド」の撮影クルーに同伴して行った野生動物保護区で見たアラビアオリックスが、カタール生活のピーク。ラクダはよく見かけました (飼いラクダ)。実はもっとも強い記憶は鷹なのですが、もちろん写真はないしどちらかというとトラウマ (⇒過去記事/ガルフ航空ファーストクラスでもめた話)。

サウジアラビア

やはり一番はラクダ。郊外に行くと土漠を群れがのんびり歩いていたり、リヤドにはラクダ市場もあったので暇な時よく見に行ったり、ジャナードリーヤのお祭り (文化祭典) では働くラクダを見たり。

砂漠のトカゲ「ダッブ (or ザッブ/ضب)=トゲオアガマ」はコチラで書いたように、出会いは食べ物としてでした。最初はおっかなびっくりでしたが、次第に愛着がわき、小さなダッブを4年ほど飼うことに。潤いの少ないリヤド生活の中で、自分のアイドル的存在でした。

野生のハリネズミもサウジ人にとっては食料のひとつ。季節になるとスーク (市場) でたくさん売られます。薄暗いスークの一角で、ハリネズミが詰め込まれたカゴを見ていたら、なんだか可哀想になってしまい、小さいのを1匹買って家に連れ帰ったことがあります。段ボール箱で部屋を作り、1週間ほどご飯をあげてから、緑が多めの土漠に放しました。

数年後、また気になってその季節にスークへ。今度は2匹保護して、前回よりちょっと長めでしたがしばらく家で一緒に過ごしてから、土漠に放したのでした。

エジプト

エジプトといえば、なんといってもロバが印象に残っています。通勤中に道路が渋滞していたら、原因はロバかもしれません。そもそも遅いし、立ち往生している馬車 (驢馬車) も何度見たことか。荷物を積みすぎなんですよね。人間にこき使われているロバですが、あまりにも従順すぎてエジプト人 (アラブ人全般) から嫌われているという、なんとも哀れな状況。「ホマール (ロバ)」は最大級の悪口 (愚鈍・のろま・バカの意味)。【注】20年前の写真です。今はもうこんな光景は残っていないと思いたい。

ヨルダン

ラクダもウシもいましたが、ヨルダンはヒツジが印象に残っています。春先になると自宅の前の空き地にヒツジの群れを連れた羊飼いがよく来ていました (草を食べさせるため)。

イード (犠牲祭) が近づくとBBQ屋の軒先に大量のヒツジが並ぶのも壮観でした。生き物の命を奪って食べさせてもらっているんだと実感する季節でもありました。