バンコク中華街のヤワラー通りをだいぶ西の方に進んだところ (オーンアン運河よりは手前) にある小さな屋台「ウーン (Weng) カオパットプー」。夕方から営業を始める小さな屋台ですが、40年以上続く、カオパットプー (カニ炒飯) の名店です。
土曜の夕方6時過ぎ、初めてここを訪れました。歩道の軒下に並べられたテーブルはほとんど埋まっていて、さらにテイクアウトのお客さんも2人ほど。この日は雨が降った後だったのでとても蒸し暑く、この場で食べる気にならなかったため、テイクアウトすることに。オーダーは当然、カニ炒飯。
屋台の横に立ってできあがるのを待っていましたが、とにかくご主人がひたすら炒飯を作っています。調理は1回1人前。丁寧に、そして真剣に、一振入魂で炒飯を作っていきます。期待が高まるとともに、これは時間がかかるなと。なお、横の黒Tシャツ男はご飯投入係。この構図、ふと、マヂカルラブリーを思い出す。
1人前の炒飯はものの2~3分でできあがりますが、待っている間たぶん10人前は作っていました。1回だけスープを作っていましたが、他はぜんぶ炒飯。そして炒飯はカニ炒飯のみ。20分ちょっと待って、ようやく自分のものが出来上がり、100バーツ/350円払って帰宅の途に。電車の中では香ばしくていい匂いが拡散しないよう注意を払いつつ。
帰宅後、お皿に盛って写真を撮って、おもむろにまずひと口。40分ほどかけて帰宅したのでほんのり温かいくらいまで冷めていましたが、口に入れた瞬間、炒飯の香ばしい匂いと濃厚なカニの匂いがブワッと鼻に抜けました。塩味もちょうどよい。いやあ、これは素直に美味しいです。100バーツにしてはカニもちゃんと入っているし、わざわざ出かけた価値はあったなと。うん、大満足。