カオニャオマムアン (マンゴースティッキーライス) は日本でもよく知られたタイデザートですが、これのドリアンバージョン「カオニャオトゥリアン (ドリアンスティッキーライス)」も、旬の季節には出回ります。
MRTイサラパープ駅近くの「サリーティップ」というカオニャオマムアン屋さんに初めて行ったのは、半年ほど前のこと (⇒コチラ)。その時メニューにドリアンがあるのを見つけ、小躍りしながら注文したのですが、今の季節はやっていないと言われました。
今では一年中ドリアンが売られているタイですが (主にモントーン種)、もともとドリアンの旬はソンクラーン前後の、タイがもっとも暑くなる時期 (3月~5月)。なので3月下旬に一度お店に行ったのですが、その時もまだないと言われてしまいました。
そして再び、満を持してお店を訪問。三度目の正直でようやくカオニャオトゥリアンを買うことができたのでした。しかし問題はここから。電車にドリアンを持ち込んではいけないことは重々承知しています。下の写真はMRT (地下鉄) 構内に設置されたドリアン禁止のポスター。
まず、買ったカオニャオトゥリアンの容器を鼻に近づけてみたところ、匂い (臭い) の漏れはありません。最悪、その場で食べてしまおうと考えていましたが、容器も小さいしドリアン単体ではなく加工品だし、これくらいなら持ち込みできるのかなと、そのボーダーラインを知りたくなりました。
ということで、念のため半透明の袋に入れて口を縛り、わざと隠すまではせず、一緒に買ったカオニャオマムアンとともに、地下鉄の駅に持ち込みました (下の写真の状態)。しかし、改札手前の入場ゲートをくぐった途端、駅員さんに「ちょっと待て」と止められてしまいました。
駅員さんは一言、その袋を見せろと。あらら、こんな状態でもわかるのか、いったん外に出て食べてしまおうかな、などと考えていたところ、その人はもう一人の駅員さんに指示してオフィスからビニール袋を持ってこさせると、袋にカオニャオトゥリアンの容器を入れ強めに縛ってくれたのでした。表の袋も入れたら三重です。これならいいよと渡してくれました。ああよかった。
そうして無事に家にもどり、念願のカオニャオトゥリアンをいただきました。しかし、うーん、なんとも、甘いな。。いつもならドリアンの甘さに感激するところですが、もち米と一緒に食べるなら、やはり甘酸っぱいマンゴーの方が合っているような気がしました。
おはぎといちご大福をくらべて、おはぎ (甘いだけ) の方が好きな人はカオニャオトゥリアンを気に入ると思います (ドリアンが大丈夫という前提ですが)。いちご大福 (甘酸っぱい) の方が好きなら、カオニャオマムアンの方が美味しいと思うんじゃないでしょうか。自分は後者。
タイに来た当初、セントラルエンバシーのフードコート「イータイ (Eathai)」でカオニャオトゥリアンを見ましたが、量の割に値段が高かったので (たしか190バーツ)、その時は手を出しませんでした。サリーティップのものは、量が少なく値段も60バーツ/210円とお手頃価格ですから、カオニャオマムアン好き、ドリアン好きは、一度試す価値ありかと思います。
ちなみに下の写真はバイヨークタワーのステラパレスでいただいたカオニャオトゥリアン。ドリアンの固形は見当たらず、ココナッツミルクに溶かしてありました。かなり濃厚にドリアンの香りがして、さすがの美味しさだなと思いました。