アヒル肉を載せたご飯「カオナーペッ(ト)」。これには二通りあって、アヒルは茹でたもの (ペットパロー) かローストダック (ペットヤーン) です。このふたつ、似ているようでいて、それぞれ専門性がだいぶ異なるのか、普通はお店もどちらか一方しか扱っていません。必ず店頭にアヒルが吊るされているので、どちらなのかはすぐわかります。
【ペットパロー】
茹での方が肉そのものの旨味を感じられるように思いますが、ローストダックはお店秘伝のタレも込みで完成形なので、どちらかといえば自分はローストの方が美味しいと感じます。まあでも実際、どちらもそれぞれ美味しいんですけどね。
【ペットヤーン】
自分が食べてきたものだと、茹でアヒルのタレはしょっぱい系、ローストの方は甘い系 (甘しょっぱい系) でした。どちらがよりご飯に合うかといったら、個人的にはやはりローストダックに軍配ですね。
■ペットゥンジャオター (ペットパロー)
お肉は柔らかくてモチモチしていて、噛めば噛むほどジワっと美味しさがにじみ出ます。ローストダックのあの強烈な美味しさは感じられませんが、これはこれで美味しい。80バーツ。
■ダンシングダックヌードル (ペットパロー)
店名のとおりダックヌードルが主力メニューですが、ここのカオナーペッはかなり美味しいです。いつもヌードルとちょっと悩みます。60バーツ。
■フアセンホン (ペットヤーン)
値段も味も自分には丁度よかったです。柔らかいお肉と、皮から脂がジュワッとにじみ出る感じ。甘辛のタレがまた美味しいんです。メニューがたくさんあるお店なので、使い勝手も良好。80バーツ。
■サンヨッド (ペットヤーン) ※セントラルワールド店
大衆食堂よりワンランク上のグレード。お肉はさすがの美味しさ。タレはシンプルな醤油+砂糖。深みはなかったけれど、タレはこれくらいの方が、アヒルの奥深い旨味を味わえるのかも。110バーツ。
■プラチャック (ペットヤーン)
久しぶりにいただきました。美味しかったけれど、なんだか調理が雑になったかなと感じました。タイに来て早々に食べた時に感じた感動はなかったかも。コロナ以降はずっとテイクアウトのみ。65バーツ。
麺 (ダックヌードル) にも、ペットパローとペットヤーンがあります。麺だとどちらもそれぞれの美味しさがあり、ご飯より甲乙つけがたい感じ。パローの方は出汁が効いた醤油系スープとの一体感が良く、日本の鴨そばをチラッと思い出します。ヤーンはほんのり甘い塩系のタイラーメンスープとの組み合わせが多く、こちらも美味しいです (⇒コチラ)。