タイの揚げ豆腐、タオフートート (タオフー=豆腐)。ときどき露店で見かけていましたが、そろそろ1回食べておこうと思い、ならばどこで買うべきかとあれこれ調べたところ、少し郊外ですが緑の丼マークのお店を見つけました。
「タオフートート・サワッディー (เต้าหู้ทอดสวัสดี)」は、パープルラインのバーンクラソー駅から南西約1.2kmの所にあります。プロンポンから出かけたら、ドアツードアで1時間半近くかかりました。往復3時間を揚げ豆腐に捧ぐことができる暇人のみに許された業。
お店到着。繁盛してそうで思わずニンマリ。
日曜日の午前11時、10人弱並んでいました。緑の丼マークが誇らしげ。
店員さんがひたすら揚げています。豆腐、コーン、タロイモ、大根があるらしいことはわかっていましたが、店頭にメニュー表らしきものがなく、本当は何があるのかわからないまま、注文時はとりあえず「全種類 (トゥックヤーン)、5個ずつ」と伝えました。
これが買ってきたもの。ようやく全部で4種類と確認。値段は100バーツ/350円でした。揚げ豆腐は1個5バーツと書いてあったので、たぶん、5個✕5バーツ✕4種類=100バーツかなと。スイートチリソースと砕いたローストピーナッツがたっぷりついてきました。
タオフートートは、日本のおあげと厚揚げの中間くらい、軽い食感ですがおあげほどスカスカではなく、厚揚げほど豆腐がつまっているわけではない、なんとも絶妙に食べやすいものでした。これくらい白い豆腐部分が残っていると、揚げた香ばしい匂いに加え、ちゃんと豆腐の香りもするし豆腐の味もします。豆腐を揚げた料理としては、これが正解のような気がします。
揚げ豆腐はもちろん、コーン (黄色)、タロイモ (やや紫色)、大根 (白) も、それぞれ美味しかったです。コーンはプチプチ、タロイモは揚げ部分がカリカリ、大根はいわゆる大根餅のねっとりした食感と、それぞれ個性があって食べ飽きません。
スイートチリソースは唐辛子がたっぷり入っていて、それゆえパプリカのような香りが強く、けっこうクセありで大人味。ピーナッツと合わせ、このソースで食べると100%タイ料理と思わされますが、日本人としては、これは醤油で食べざるを得ません。そしてやはり、醤油も合うんですよね。一気に和風になりました。
3分の1はスイートチリソースで、もう3分の1は醤油で食べたところで、お腹がいっぱいに。残りはあとでスープかお味噌汁に入れて食べよう。がんばって遠くまで買いに行ってよかった。