2月のタイは日本アニメ映画の上映が続きます。それに先立ち1/29から2/02まで、タイ各地の Major Cineplex 限定5館では9作品の集中上映も。チケット代が250バーツと、自分が普段よく行く SF Cinema よりやや高めなので、今回のイベント期間ではとりあえず「岬のマヨイガ」だけ観ました (Siam Paragon Cineplexで鑑賞)。あとはいつもどおり SF Cinema に観に行こうと考えています。
■1/29-2/02のみ:ジョゼ、ヴァイオレット (タイで公開済、自分も鑑賞済)
■2月3日~:ポンポさん、肉子ちゃん
【追記】2月3日、SF Cinema のウェブサイトでポンポさん上映スケジュールをチェックしたら、バンコクでは上映予定がないことになっていました。おかしいなあと思いながら夜にもう一度見てみたら、今度はポンポさんの表示がなくなっていました。どういうこと?
■2月10日~:アイ、銀魂
■2月17日~:エウレカ、サマーゴースト
■2月24日~:マヨイガ、ワタル
【岬のマヨイガ:感想】
イベントのポスターを見て、本作だけなんだかキャラの作画クオリティが低かったので、最初は観る気はなかったのですが、主題歌を羊文学が歌っていると知り、じゃあ観ておこうかなと考え直し、あらためてネットで作品情報を調べたところ、やはりこれは観ておかなければと判断、襟を正して映画館に向かいました。
観る前は少し肩に力が入っていましたが、始まってみれば作品のトーンは概して明るめ。まんが日本昔話風のほのぼのした笑いもあって、これはこれで好ましいものでした。日常系アニメのようにのんびりと時間が流れる序盤から、徐々にファンタジー感が出てきたなと思ったら、そこからはノンストップでクライマックスの妖怪大戦争へ突入。おばあちゃん、カッコよすぎ。
あの妖怪たちはなんだったんだよとか、最後の戦いは都合が良すぎるだろとか、親子関係がまるで未解決だとか、いろいろ突っ込みどころはあるものの、負の感情を否定しなかったり、悪い妖怪もきちんと供養するなど、考えさせられる点は多く、もちろん大震災の記憶の継承という意味で、本作が作られた意義はあると思いました。声優陣も良かったです。
それにしても序盤で時間を使いすぎたんでしょうね、最後は無理やり終わらせた感じ。あとはやはり作画だなあ。いや、背景とかおばあちゃんが昔話をする時のアニメはとてもよかったです。問題は主要キャラの画。別に作画崩壊しているわけではなく、丁寧に描いているのはわかるのですが、チープというか没個性というか、あまり魅力的に映らないのが残念でした。見やすい画ですけどね。作品としての記憶は残りますが、主要キャラの顔は出てこないかなあ。