ここ数日、あれこれトンガに思いを馳せ、久しぶりに「ヒコ」の動画を観ました。懐かしいです、この雰囲気。
以下、過去記事から抜粋です。
ヒコ(トンガのお手玉)
トンガには古くから ヒコ (Hiko) という女の子の遊びがあります。ジャグリング、と言うよりはお手玉と言った方が日本人はイメージがわきますね。
5才くらいになると、日本人が縄跳びなんかを始めるように、トンガでは自然と上の子たちがヒコを教えていくそうです。
今どきの子ならボールを使って遊ぶのでしょうが、昔ながらにツイツイの実 (Tuitui Nuts) でヒコをすることもまだ珍しくはありません。
ヒコの由来は判然としませんが、ひとつの神話があります。その昔、地下世界に住む盲目の女神 ヒクレオ (Hikuleo) は、許可なく近づく者の目玉を抜き取っては、女の子たちを家によびそれらをお手玉として遊ばせたのだそうです。
このことから、トンガの女の子たちはけっして夜、ヒコはしません。地下世界からヒクレオをよんでしまうからです。「ヒクレオに目玉を取られるぞ」 親たちは昔からそう言って、子どもを早く寝かしつけたのでしょう。(了)
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ちなみに下のポスターは2019年のドキュメンタリーフィルムのものですが、すでに "忘れられゆくトンガの文化" という認識がもたれているようです。きちんと次世代に伝えてもらいたいですね。