A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

映画を観て我思う、英語ぜんぜん上達しないな・・・

もうだいぶ長いこと海外で働いています。仕事や生活のコミュニケーションは基本、英語。もともとアラビア語を習っていたこともあって、中東では英語とアラビア語が半々くらいでしたが、それ以降、現地語は挨拶とか普段の行動 (下町にご飯を食べに行くとか) で最低限使わなければいけないものだけおぼえて、あとは英語でなんとかやり過ごしてきました。

では英語がペラペラかといえば、そんなことはまったくないんですよね。自分にとって英語は意思を伝えるツールなので、必要なことが言えれば用は済みます。ウイットに富んだ会話をしたいわけでもないので、語彙も増えていきません。また、英語ネイティブの国は経験がないので、自分が聞いてきた英語はほとんど現地のブロークンイングリッシュです。

くらべたら英語ネイティブの方の発音は別物なので、彼らと話す時はめちゃめちゃ耳をそばだてて聞いています。仕事上は、ネイティブの方もちゃんとこちらに伝えようと話してくれるので、意味がまったくわからないということはないのですが、彼らの世間話となると、これがなかなか難しい。横で聞いていても、何がツボで爆笑しているのかわからないことが多々ありました。

もっとも、タイでは欧米人と話す機会もほとんどなくなりました。仕事柄もそうですが、コロナのご時世ですからね。そんな自分が、今でも余暇の過ごし方として、映画館で映画 (洋画) をよく観るわけです。英語が耳にスッと入ってくる映画もあれば、ぜんぜんわからない映画も。そしてこの差が甚だしいんです。最近観た映画だと、「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」がヒアリング的にはもうほぼお手上げ状態でした。

とくにヴィン・ディーゼルの英語が、もともと音がこもっている上、(たぶん) 慣用句やカジュアルな表現が多いので、よくよく聞けばシンプルな単語の羅列だとしても、その意味が瞬時には理解できませんでした。ストーリーの大筋は単純明快なので、あまり細かいことは気にせず楽しめたような気はしますが、「未だにこんなにわからないんだ・・」とちょっと落ち込んだりも。

ワイスピの翌日に観たのが「ジャングル・クルーズ」。くらべたら、こちらはだんぜんわかりやすかったです。もともと全世界をターゲットに子供も楽しめるよう作られた作品でしょうから、セリフがそもそも小難しくないのと、そしてやはりエミリー・ブラントのきれいな発音。これがいわゆるクイーンズ・イングリッシュなのでしょうか。多少早口ではあるものの、歯切れのよい英語は心地よく耳に入ってきました。

その翌週は「最後の決闘裁判」を観ました。大人対象の文芸作品なのでセリフの量がたくさんあってずっと集中して聞き入るのは大変でしたが、3パートで似たようなシチュエーションが繰り返されるので、ああこう言っていたのかと後でわかったこともありました。ジョディ・カマーの英語は聞き取りやすかったです。

ということで、久しぶりに触発されて、最近はYouTubeでエミリー・ブラントの動画をよく見ています。アメリカのトークショーに出ている動画がたくさんあって、アメリカ人にとっても彼女のクイーンズ・イングリッシュは興味津々のようです。ジョディ・カマーは先月「フリーガイ」を観て大好きになりました。こうなると「キリング・イヴ」も観たいな。

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※参考過去記事:諸言語にまつわるエトセトラ (文中の「英語もいろいろ」)