タイの家庭でよく言われている迷信を13、記します。こういうことをすると、結果的にこうなってしまうよ、という親から子への小言ですね。カッコ書きに、言葉の真意を書きました。世界各国、親心は同じですね。
1. キッチンで歌ってはいけない
歌えば、年をとった男性と結婚することになる。
（料理中、歌に気を取られて刃物で怪我しないように）
2. 西枕で寝てはいけない
西は死者の方角であり、不幸を呼び寄せてしまう。
（北枕と同じ、実際は西の壁は熱くなるので快眠できないから？）
3. 夜かくれんぼをしてはいけない
すれば、幽霊を引き寄せてしまう (人数が増える)。
（夜暗くなるまで子供たちだけで遊ばないように）
4. 夜中に爪を切ってはいけない
切れば、爪切り音を不快に思う先祖の霊が怒る。
（夜間照明が暗かった昔、手元を誤って怪我しないように）
5. 食事中に食器やお盆を叩いてはいけない
叩けば、幽霊を呼び寄せてしまう。
（テーブルマナーの問題）
6. 夜中に掃除をしてはいけない
すれば、貧乏になる。
（夜間照明が暗かった昔、誤って大事なものを掃いて捨ててしまわないように）
7. 裸の人を見てはいけない
見れば、目を痛める。
（タイはLGBT先進国ですが実際はかなり保守的な社会、子供が猥褻図書などを見ないように）
8. 階段に座ってはいけない
座れば、幽霊 (House Ghost) の通り道を邪魔して怒りを買う。
（公共の場で他人の邪魔をしないよう習慣づけ）
9. 食べ物と一緒にアリを食べてはいけない
1匹食べると、7年バカになる。
（衛生上、自分も食べてはいけないし、アリが寄ってくるので食べ物を放ったらかしにしてはいけない）
10. 寝転がって食べてはいけない
食べれば、蛇に生まれ変わってしまう。
（テーブルマナーと健康上の問題、横になって食べると窒息や逆流性食道炎なども心配）
11. 洗濯物を一晩中干してはいけない
干せば、ガスー (タイの幽霊) が血を拭いに寄ってくる。
（外に干しっぱなしだと夜雨が降ったら台無しだから）
12. 虹を指差してはいけない
差せば、指を失う。
（雨がやんだ直後に子供が外に出ないように？）
13. 昼寝をしてはいけない
昼寝は、魂を持っていかれる。午後4時～6時は生と死の世界が交わる時間。
（生活のリズムを崩さないように）
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どれも納得の迷信ですね。日本とほぼ一緒。ただ、アリだけは、これだけ昆虫食が盛んなタイなので (→コチラ)、あまり説得力ないんじゃないかなと思ったり。実際、アリも料理で食べるし。写真は「ニッタヤ・ガイヤーン」のアリの蛹のスープ。
