塩卵 (塩漬け卵) は中国、香港、台湾、東南アジアで広く親しまれている伝統的な食べ物で、アヒルなどの生卵を15~20%の塩水に30~40日漬けた発酵食品です。多くは食べるときに火を通して使い (茹で or 焼き)、サラダやお粥に添えたり、お菓子の材料 (クリームなど) になっています。インドネシアではテルールアシン、タイではカイケムと言います。
まずは茹でたものをご飯やサラダに添えていただく食べ方。黄身の発酵した風味が美味しく、けっこうしょっぱいのでご飯が進みます。逆にソムタムにはしょっばすぎました。でもソムタム+カイケムはよくあるメニューなので、タイ人は味が濃いのが好きなんでしょうね。(「※」は関連過去記事リンク)
■インドネシア東ジャワ名物料理「ラウォン」に
※バニュワンギ旅行記 (インドネシア)
■タイの青パパイヤサラダ「ソムタム」に
※週末ソムタムでカラダリセット
次に黄身を料理の調味料または具材として使う食べ方。写真のビャンビャン麺のものはたぶん生 (フライドオニオンに隠れてぜんぜん見えませんが)。ネットリと麺によくからみました。バチャーン (タイ風ちまき) やサラパオ (タイ風肉まん・あんまん) の具としても定番。
■ビャンビャン麺@穀倉 (Yoong Chang)
※バンコクでビャンビャン麺
■バチャーン
※バンコク街角グルメ
※ニラ饅頭の聖地タラートプルー
※バチャーンvsカオホーバイブア
■サラパオ@Gu Long Bao (古篭包)
※タイB級グルメ (2020食べたものまとめ)
そしてインスタント焼きそばのソース、カップ粥のフレイバーなど。こちらも大好きです。日本でも売ってほしい。
■焼きそば@オリエンタルキッチン (タイ製)
■焼きそば@インドミー (インドネシア製)
■カップ粥@ママー (タイ製)
さらに、塩卵はお菓子の調味料にも使われます。ポテトチップスなどしょっぱいお菓子ならまだわかりますが、カスタードクリームになっていたりするので、最初は本当に驚きました。しかし微妙に甘しょっぱいクリームが、クセになる美味しさなんですね。また、中秋節に食べられる月餅にも塩卵が。あんこの中に浮かぶ姿がまるで満月のようなんだそうです。
■ポテトチップス@タイ製各種
※レーのポテトチップス (タイ味まとめ)
■ポテトチップス@IRVINS (シンガポール製)
■カスタードバン@Hong Bao
※フカヒレ・点心・麻婆豆腐
■ドーナツ@KINU (オレンジ色のパウダー)
※バンコクのドーナツ屋さん13店舗紹介
■ドーナツ@クリスピークリーム
■シュークリーム@Pick a Choux (ピカシュー)
※2020年に食べた甘いものまとめ
■月餅@スターバックス
※月餅 (ムーンケーキ)
日本でもいろいろ商品開発してほしいですが、実は去年カルビーが販売した塩卵味のポテトチップスを食べてみたところ、美味しいのだけれどかなり日本的な味付けにされてしまっていて、塩卵の個性がほとんど感じられませんでした。どうせ作るならもっとクセ強にしてほしかった。だってそれが美味しいんですから。