手火山式鰹節
手火山式とは静岡県に残る鰹節の伝統製法です。350年の歴史を持ち、香りの強い良質な鰹節の旨味を味わうには最良の製法とされながら、非常に手間がかかるため、日本で現在手火山式を行うのはわずか数社のみと言われています。
西伊豆の「カネサ鰹節商店」はそんな伝統を守る1社。鉄腕DASHで城島リーダーが鰹節を作ったお店です。
お店に入ると商品がずらり。本枯れ節は背側と腹側があり、背側はふりかけ等にすると良く、腹側は出汁をとるのに良いそうです。あれもこれも買いたくなりますが、今回はいくつか吟味して購入。
「潮鰹 (しおがつお)」は鰹を数週間、塩に漬けこみ作られる保存食です。西伊豆町では「正月魚 (しょうがつうお)→しょうがつお→しおがつお」といい、縁起の良い魚としてお正月に神棚や玄関先に飾り、新年を祝う郷土食として古くから食べられてきたそうです。
手火山式鰹節のラーメン
富士市の「タブー・ザ・ボニート」はこってりとあっさりの2系統を提供するラーメン屋さん。そしてそのどちらも美味い。
手火山式鰹節を使った醤油ラーメンは、これまでありそうでなかった和の味わいが鮮烈な一品です。添えられた削り節から徐々に染み出る出汁で、後半は味に変化も。
B26 (ボジロー) ラーメンは超濃厚魚介豚骨。こちらも手火山式鰹節の旨味たっぷりです。個人的にはこのジャンルのベストだった六厘舎を超えました。
二郎系のこってりラーメンも異彩を放っています (タブーラーメン)。脂ギトギトですが食べてみると旨味がつまっていて、ニンニクが効いたスープはやめられない止まらない、なんともクセになる味。飽きずに最後までパクパクいけました。
台湾まぜそば。他にもメニューがあります。全部トライしてみたい。
※2018年の記事を編集再録。