A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

今まで住んだ国の感想(2022更新版)

タイ以前の各国で暮した様子、写真などはカテゴリー「海外の生活」にまとめてあります。

①カタール/ドーハ (3年)

小さな港町で、市中にはインド人があふれていた。その頃あった唯一の中華レストランも、コックは香港生まれのインド人。店の売り子もインド人のため、町ではアラビア語が通じないという笑えない話も。アラブの文化は正直あまり感じなくて、カレーとインド映画に親しんだ3年間。(当時は) 何もなかったけれど、もう一度行ってみたい国No.1。

②サウジアラビア/リヤド (7年)

イスラムの戒律で時に息苦しくもなったが、それ以上に新鮮な驚きがあった。毎週のように砂漠に行き、化石拾いやお花見をしたのも楽しい思い出。携帯電話やインターネットはまだまだなくて、不自由だったがだからこそ自分で情報を探す楽しみもあった。湾岸危機・湾岸戦争での避難体験は唯一無二。驚きの国No.1。

③エジプト/カイロ (3年)

大気汚染、水質汚染、騒音公害、交通渋滞、住宅難、不味い食事と、生活環境は最悪。エジプト人は鈍感で愚鈍で図々しいが、良く言えばおおらかで鷹揚で図太いため、個人では頼りになる人も多い。勤務および生活中にかかるストレスは生半可ではなかった。旅行で行くなら世界最高の国のひとつだけれど、二度と住みたくない国No.1。

④ヨルダン/アンマン (2年)

名所旧跡、史跡・遺跡、見どころ多数。アラビア半島にくらべたら気候が良く自然に恵まれ、食べ物は美味しいしインフラは悪くないし、大型スーパーがたくさんあって物資は豊富だし、日本人にとっては中東で一番生活しやすい国かと。地域の政治に翻弄され政情不安が常につきまとうものの、他人にお勧めしたい国No.1。

⑤エチオピア/アジスアベバ (3年半)

アフリカの中では治安が良く、人々は思慮深く物静かで情に厚い。長い歴史と独自の文化があり、ご飯 (インジェラ) は美味しく、世界遺産もある。しかし天然資源が乏しく自然災害にも極めて脆弱で、未だ世界最貧国のひとつ。実は民族間の権力闘争も苛烈。嫌な思いは少なかったけれど、楽しいこともあまりなかった。ハマる人にはハマる国No.1。

⑥サウジアラビア/リヤド (2年/再赴任)

イスラムの戒律はあいかわらず厳しいまま。若年人口が激増し、労働力のサウダイゼーションが進んだ結果、町の雰囲気はどこか殺伐としたものに。巨大ショッピングモールができてインターネットも携帯電話もあって、生活そのものは楽になったけれど、古き良き時代の欠片を探しては懐かしむ日々だった。それでも思い出深い国No.1。

⑦トンガ/ヌクアロファ (2年半)

南太平洋の小さな王国。大柄でおおらかな人々、人懐っこい子供たち、教会の賛美歌。青い海、白い砂浜、南十字星。豚の丸焼き、ホエールスイム、港で釣り三昧。物資やインフラはかなり不自由していたけれど、それすら「まあいっか」と思わされる独特の空気感。何気ない日常が心に焼き付く国No.1。

⑧フィジー/スバ (2年)

南太平洋の中心地。映画館やマクドナルドがあり、大型スーパーやおしゃれなレストランもあって、トンガとくらべたらかなりの都会。西のナンディ側には魅力的なアイランドがたくさんあるけれど、東の首都スバの生活は極めて地味。もっとリゾートを楽しめばよかったと後悔している国No.1。

⑨インドネシア/ジャカルタ (2年)

東南アジアのイスラム教国。個人的にはとても興味深い国だった。国土が広く人口も多く、言葉も文化も様々。持てる者も持たざる者も皆フレンドリー。出張や旅行でいろんな土地に行ったけれど、たった2年ではとてもその全容は見えない、とてつもなく巨大な国。きっとこの国だけに一生を捧げてもいいような国No.1 (自分は捧げないけれど)。

⑩タイ/バンコク (4年)

ジャカルタも大都会だと思ったが、バンコクはさらに桁違い。日本のような生活もできるし、ローカルにどっぷり浸った生活も可能。「天使の都」の懐の深さ、沼の深さは底なしで、滞在中はテーマを絞らないと何もできないまま終わりそう。自分はお寺とタイ映画とローカルフードを大いに楽しんだつもり。これまでを後悔しているわけではないけれど、もっと早く来れば (住めば) 良かった国No.1。