バンコクで劇場公開された邦画「ラストレター」を観ました。今日の観客はたったの3人。新型コロナの規制は明けましたが、どの映画館も客足がまったく戻っていないようなので予想はしていましたが、さすがこの人数はショック。いい映画なのでもっとタイ人に観てほしいけれど、これではあっという間に終わってしまいそう。
日本では評判をよんだ作品なので詳細は省くとして、ありきたりな感想ですが、キャスティングがすごく良かったです。広瀬すずと森七菜の透明感 (神木くんも!)、松たか子やトヨエツの達者さ (意外とミポリンも!)、そして福山雅治のこじらせ感。
岩井俊二監督はやはり美少女を撮らせたら右に出るものがいませんね。舞台は仙台のほどほど自然が残る田舎町。季節は夏の終り。ノースリーブのコットンワンピースを着る広瀬すずなんてもはや記号 (=美少女) です。
森七菜が歌う主題歌「カエルノウタ」もいい。思春期の不安定さを思わせるような、危ういけれども意志を感じる歌声だからこその良さがありました。設定は古めかしいですが、こんな映画を令和の時代に観るのも、一周回って悪くないなと思いました。