「30+ Single on Sale」は2011年のタイのロマンチックコメディ映画です。7年間付き合った末に30歳でフラれたイン (彼氏は外国に行っていてほとんど会えていなかった模様) が、焼き鳥屋兼占い師のジュートと、有名カメラマンのタンとの間で揺れ動くお話。
この時実年齢29歳のCherman Boonyasak (Ploy)が、見事な負け犬っぷりを演じています (まあ後半はモテモテなのですが)。インの友人役のSudarat Butrpromもさすがのコメディエンヌぶり。実際この人モテると思います。
彼氏が別の女性と結婚してしまい傷心のインは、焼き鳥 (実際にはたぶん豚) を使って占いをするジュートと出会い、彼の優しさに触れるうち次第に好きになっていきます。というか優しさ云々よりジュート (Arak Amornsupasiri) がイケメンすぎますね。
一方、インは写真スタジオを経営しているカメラマンで、憧れの有名カメラマン、タンとの出会いは、あれよあれよという間に北極探検隊への帯同 (タンのアシスタント) という話に。つまりはプロポーズ。
タンは世界各国に10の家を持つセレブ中のセレブ。高級車でインを出迎えたりしますが、まったく嫌味のないナイスガイ。対して、心優しきイケメンながら生活はかなり庶民派のジュート (移動は自転車)。
とにかく王道のストーリー展開でした。本作のいいところは、ライバルのタンを悪く描いていないところ。これはインも悩むよなあと。それでも最後はジュートを選んだイン。これはこれで納得。
でも、タンと一緒にチェックインまでしたのに、土壇場で飛行機に乗らなかったのは、さすがにドン引きかも。女性にはウケるかもしれませんが、男性目線だと「勘弁してよ・・」といったところ。
まあ多少ありますが、あまり深く考えずに、美男美女がワチャワチャやっているのを素直に見て楽しむ作品かと。そういう意味では十分及第点の良作でした。