「Ruk Jub Jai: The Movie」は2013年のタイのミュージカル映画です。2012年にタイ国内で49公演、6万人の観客を動員した同名の大ヒットミュージカルの舞台を再現。新たに撮影したのか、舞台の記録映像の編集版なのかわかりませんが、まるで本当の舞台を見ているような迫力と臨場感です。
男性シンガーのサンは、分刻みでスケジュールをこなすショウビズ界のスーパースター。自由に外出することもままならない毎日に疲れを感じていたある日、町の食堂で盲目の女性ウィウと出会い、自分を特別視しない (自分を知らない) 彼女に心惹かれます。
サンは素性を偽り、自分はサンのスタントマンのヌイだと嘘をついたまま会瀬を重ねます。次第にウィウもヌイ (サン) のことを愛するようになりますが、ウィウの眼の手術が成功すると、ヌイはいなくなっていました。
サンは自叙伝のライターとしてウィウを指名しますが、スーパースター然としたサンの振る舞いに、ヌイは嫌悪感をいだきます。サンもなかなか本当のことを言い出せず、果たして真実は明かされ、この恋は成就するのでしょうか・・・というストーリー。
もともと舞台だからか、とにかく演者のテンションが高い、セリフが多い、そして早口。英語の字幕も1秒か2秒、目で追っていくのが大変。緩急のうち緩は2割くらいであとはずっと急のイメージ。
最後までテンションが落ちず、観終わった後はこちらもどっと疲れが出ました。ストーリーもオチはベタですが途中のプロットはけっう複雑だったし。しかし歌も踊りもすごかったです。笑いと涙、そして感動、すべてがそろったいい映画 (舞台) でした。
Ruk Jub Jai (ラック/Love, チャップ/Touch, チャイ/Heart)=Love touches heart、"愛は心に触れる/届く/響く" みたいな意味かな。