A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ミー・マイセルフ(タイ映画)

「ミー・マイセルフ」は2007年のタイの映画です。恋愛物はコメディタッチの作品が多い中、これは純粋なラブストーリー。ただしミステリアスな展開に加え、タイならではの社会問題 (問題と言うと語弊がありますが) にも触れていて、奥深く、そしてかなり泣ける物語となっています。

ある夜、主人公ウムは誤って男性を轢いてしまいます。そのせいで記憶をなくした男性 (アクセサリーの名前からタンと呼ぶようになる) を、ウムは家で面倒見ることに。ウムは亡くなった姉の息子オームを引き取り一緒に暮らしています。

突然同居することになったタンに最初はイライラしっぱなしでしたが、オームはよくなついています。次第にタンに気持ちを寄せるウムでしたが、時々フラッシュバックするタンの記憶の断片には女性の影が。

二人は結ばれますが、その後タンの記憶が戻り、二人の間には大きな溝ができてしまいました。ウムのもとを離れるタン。ウム自身、大きな迷いがありましたが、甥っ子オームの涙の訴えに何かを決意するウム。エンディング、その結末は。。

脚本が良くできています。「記憶が戻ったら○○だった」という設定モノとしてははなかなかの衝撃度ですが、タイでは十分あり得ますし、タンを演じたアナンダ・エバリンハムが超絶イケメンなので説得力も十分。

日々の行動を日記に記していくタン。1ページ目には「他人の日記を見ちゃダメだよ」と注意が書かれていて思わずノートを置くウム。しかし実は次のページには、という細かさもいいです。

観終わった後に思い返してみると、タンの行動もつじつまが合っているし、終始語られる "自分らしくあること" というメッセージ、ウムの直接の女性上司の生き方なども響いてきます。

いい映画でした。

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