ワット・カニカーポン (Wat Khanikaphon) は中華街エリア (ヤワラー) にありますが、純然たるタイ風の建築様式で建てられたお寺です。1833年、地域の資産家マダム・フェーンが建立を決心し、資金が集められました。
当時マダム・フェーンはヤワラーで売春宿を営んでおり裕福で、また熱心な仏教徒でもありました。売春宿の収入から多額の資金を提供したマダム・フェーンでしたが、僧侶からは、それは罪深いお金であり、金銭的貢献に見合うだけのご利益は得られないだろうと言われてしまったそうです。
お寺は当初公式な名前はなく、単にワット・ヤイフェーン (マダム・フェーンの寺) と呼ばれていたそうですが、その後子孫がラーマ5世に請願し、現在の名前が与えられました。"売春婦の貢献"を意味するパーリ語 (Ganikabala) から来ているそうです。マダム頑張ったのに切ないですね。
小さなお堂の大仏は菩提樹の画をバックに鎮座していて、顔も独特の凛々しさがあり、手を合わせて見つめているとイメージがスッと頭の中に入ってくるような感覚がありました。自分に合っているのかな。