A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

バンコクの中華牛肉麺と餃子+α

大連飯店

プロンポン駅近くにある中華大衆食堂、大連飯店。料理の数々はどれも食べごたえがあり、気取らない雰囲気に大人数でも一人客でも気軽に入れるのが魅力です。知人に誘われ早々に行きました。

牛肉麺はそつなく美味しかったです。人気の羽根つき餃子はその名の通り見事な羽根でした。家からも近いのでこれから何度も来る機会はありそう。

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Demi (1)

タイ料理で麺はさんざん食べているというのに、台湾牛肉麺があると知ったらそれはやはり行かなくては (中国本土や香港牛肉麺との違いはよくわかっていませんがなんとなく台湾はより美味しそう)。見た目はだいぶ濃いですけれど食べてみれば意外とあっさり。つるつるいけます。煮込まれて柔らかくなった牛肉も最高でした。

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Demi (2)

スクンビット Soi 49 にある台湾料理のお店"Demi"再訪。餃子を食べようと思い久しぶりに行ったら、なんとスペシャルメニューとして「刀削麺」のチラシが。狂喜、即オーダー。

タイにも数年前は刀削麺を出すお店があったそうですが、技術的に作れる人が限られていますし、人気のシェフは引き抜きも激しいそうで(本土含む)、もしかしたらタイでもそんなことがあったのか、ネットで探してはいるのですが刀削麺を出しているお店は今のところ見つかっていません。

そんな矢先だったのでかなり興奮しましたが、一方でぬか喜びは禁物だなとも思い緊張の面持ちで待っていたわけですが、結論から言えば、ぜんぜん刀削麺ではありませんでした。チラシも良く見たら下の方になぜか「讃岐(さぬき)」と書かれています。ナンダコレハ?

でもモチモチしていて麺そのものは通常メニューの乾麺よりはだいぶ美味しかったです。刀削麺だなんて言わなければいいのに。餃子は青菜がめちゃめちゃ詰まっていました。ニラではなく、クセがないあっさりした青菜。ほうれん草なのかな?これはこれで美味しかったです。次行ったらまた頼んでしまいそう。

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Yong He Dou Jiang (1)

普段あまり行かないチョンノンシー駅。目的地は別の場所でしたが、駅の3番出口を降りてほどなく美味しそうな中華料理屋さんが(Yong He Dou Jiang)。ウリは牛肉麺と小籠包とのこと。即入店。

牛肉麺は旨味たっぷりのスープにやわらか手打ち麺、ホロホロとくずれる牛肉の三重奏が完成度高し。175バーツ(600円)。

小籠包(豚)はひとつが大きめ。熱々の肉汁はやけど注意です。中身のお肉がギュッとしていなくて口の中でジューシーなお肉がパッと広がるので、これは美味しい。210バーツ(720円)。

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Yong He Dou Jiang (2)

牛肉麺と小籠包でけっこう感動したので再訪。お店に入りふと思いました。どうせなら違うものを食べてみようと。選んだのは羊肉麺と焼き肉まん(餡餅/シャーピン)。まあ結局似たようなものですが。

このお店、手延べ麺でもともと茹で上がりは柔らかめですが、この日食べた麺はもうほとんどコシもない柔らかさでした。スープも人肌くらいぬるいし、これ、オーダー間違って作ったやつをチャンスとばかりに出してきたのでは。やけに出てくるの早かったし。

スープ自体は美味しいしトロトロの羊肉も好きな味ですが、さすがにちょっとハズレ感は否めませんでした。しかしそれを補って余りある美味しさだったのが餡餅(シャーピン)。

豚肉がたっぷり詰まった超薄皮の肉まんを皮がカリカリになるよう焼いてあり、ひと口かぶりつくと、肉汁・脂汁がピュピュッと飛び散りました。ふた口、み口と食べていっても、そのたび汁がピュー。

すごいな、これ。肉の味付けも抜群ですが、肉汁の閉じ込め方が完璧。餃子、肉まん、小籠包、焼売、雲呑、腸粉と、餡餅もこれらの系譜にあたるのでしょうが、中でも最強に美味しいかも。まだまだ知らない食べ物がいっぱい。

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東来順 (1)

知人に教えてもらった大衆中華食堂、東来順。プロンポン駅から歩ける範囲にあり、周辺に住む日本人からも熱い支持があります。

自分は初来店で牛肉麺と水餃子をオーダー。麺は手延で太さはわりとまちまち。というかあえて太いのから細いのまで作っている感じです。それがモチモチからツルツル、シコシコまでいろいろ食感の変化をもたらし、コクがあるけれど濃すぎないスープとあいまって、最後まで楽しく美味しくいただくことができました。牛肉もよく煮込まれておりトロトロ。これは満点の牛肉麺でした。

水餃子もかなり美味しかったです。薄めの皮なのですが、それゆえ中身のお肉にピタッと張りつき隙間ができないため、皮が破れることがありません。美味しい肉汁はしっかり閉じ込められていました。またお肉と白菜の塩梅がちょうどよく、お肉感やや強めながら白菜の甘さも感じられ、パクパクと最後の1個まで飽きることなく完食しました。

二皿を平らげてふと気がつくと、お腹はもうパンパン。よく考えたらけっこうな量の小麦粉を食べてしまいました。美味しいんだよなぁ、やっぱり。

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東来順 (2)

たしかに中国では焼き餃子より水餃子のほうが主流だそうですが、羽根つき餃子が日本発祥だとは思いませんでした。しかも歴史がけっこう浅い。大田区蒲田の中華料理屋「ニーハオ」で、1982年に誕生したのだそうです。

この羽根つき餃子、バンコクの中華料理屋でも食べることができます。日本人が教えたんでしょうか。中華系の人たちがどう思うかわかりませんが、日本人にはとても好ましいものです。羽根もなんだか日本より大きくてお得感あります。

スクンビットの中華料理屋「東来順」では、その発展型なのか、羽根つき肉まんがあります。やはり羽根が大きく、肉まんのもっちり感と羽根の香ばしいカリカリが絶妙なハーモニーを生み出しています。

羽根つき餃子はこれだけ日本全国に広まっているのに、羽根つき肉まんをやっているお店は日本でもほとんどないのではないでしょうか。ネット検索では見つけることができませんでした。こんなの美味しいに決まっています。誰か日本でも売り出して。

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東来順 (3)

9月に牛肉麺と水餃子(肉✕白菜)を食べて完璧だと思ったプロンポンの中華食堂 "東来順"。その後、焼きそば(焼きうどん)と肉まんを食べたらそれも美味しかったので、これはもう定番のお店にしようと決めました。

こういうお店が家の近くにあることがわかったので、逆にしばらくの間は他の中華のお店の探索に励んでいたのですが、ひと通り行きたいお店は行ってみて、他にももちろん美味しいお店はありましたが、約2ヶ月ぶりの東来順で豚肉麺と焼餃子(肉✕ニラ)を食べ、ああやっぱり美味しいなと。

でも、豚肉麺よりは牛肉麺のほうがスープに深みがあったなとか、餃子も実は水餃子の方が好きなので、くらべたらやっぱり次は水餃子かなとか、あれこれ思った次第です。メニューがすごくたくさんあるお店ですが、たぶん限られた料理しか頼まないんだろうな自分。

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老地方

東来順の2軒ほど隣にある中華食堂、老地方(Laodifang)。店の外観が小洒落た感じだったので、東来順より高いお店なのかなと思っていましたが、実際に入ってみるとこれがまたなかなかのシャビーさで、狭いしなんか湿った臭いがするし(夕立の後だったから・・・)、小さな虫は飛んでいるし満席だけれどお客は日本人ゼロだし、東来順の雰囲気とはだいぶ違いました。

ただ、牛肉麺は美味しかったです。こちらも手延べ麺で、コクがあるけれどさっぱりしたスープやトロトロに煮込まれたお肉も含め、東来順のものと印象はほとんど変わりません。どちらも100点です。水餃子は及第点。くらべてみればお肉の旨味が少なかったけれど、でもこれは東来順の水餃子が奇跡的な出来だったのかなと。

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遼寧餃子館

日本人も多く訪れる羽根つき餃子の有名店、遼寧餃子館@シーロム。メニューはたくさんありますが、とりあえずいつものとおり牛肉麺と餃子を注文。水餃子にも心惹かれましたが、ここに来て焼き餃子(羽根つき餃子)を食べない理由はないので。

牛肉麺は醤油系ではなくトマト系スープ。いいですね、ここまでトマトたっぷりのスープは久しぶりでした。カップヌードル・チリトマトの高級版みたいで、すこぶる美味。麺は独特で、コシがいっさいありません。まさにあれです、ソフト麺。これはこれで美味しいな。

お肉はちゃんと煮込まれていますが、トロトロというほどではありません。むしろちょっと噛み応えがあってよかったです。ひとつ難点は、タマネギが中途半端な加熱により微妙にシャリシャリしていたところ。自分は生のタマネギも形がなくなるまで炒められたタマネギも好きですが、中途半端にシャリシャリなタマネギだけは好きになれません。ここ残念。

餃子はご覧のとおり見事な羽根。一方、餃子そのものは小ぶり。薄めの皮は上がプルプル食感で下の焼けている部分は香ばしく、焼き加減が上手だなと感心しました。中の具もお肉と野菜がいいバランスで味付けも良く、どちらかというと日本の餃子を思わせます。小さいのでパクパク食べられて、あっという間に一皿完食してしまいました。さすが、餃子の館という店名なだけあります。日本人から人気があるのも納得。

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Dongmen(東門)

ワット・パリワートの近く、Dongmen(東門)という台湾中華のお店。レビューで見た牛肉麺の写真がとても美味しそうだったのですが、実際に食べてみると、ちょっと微妙な感じでした。あくまで好みの問題ですが。

スープはトマトの酸味が効いたサラッと系でやや辛め、八角やや強め、旨味はあっさりめ。平打ち麺はちぢれていて、コシが抜群。そのため麺をすすると口の前でとにかく麺が暴れます。スープの飛び散り方がハンパないです。

牛肉は脂身少なめのいい部位を柔らかくなるまで丁寧に煮込んでいます。量もかなりあって、198バーツ(690円)ってちょうどタイで食べる日本のラーメンくらいの値段ですが、ここまでお肉がのっているお店はそれほどないと思います。ワングレード上の料理のよう。

でも、自分が牛肉麺に求めるのはこれじゃないという感覚も。B級グルメのカテゴリーに入れるのは申し訳ないくらい、見た目も味も上品な牛肉麺でした。

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七里香

美味しい牛肉麺と餃子を探して日夜ウロウロしているわけですが、BTSアソーク駅の北側徒歩10分くらいのところにある「七里香」というお店、ここはなんとなく違うかなと思ってあえて行かなかったのですが、そろそろ店舗情報も尽きてきたのでようやく訪問。

牛肉麺(100バーツ/340円)は、トマト系スープは嫌いじゃないですが麺が茹ですぎだしスープに深みがないし丼も小さめだし、なんというか食べ終わってもほとんど印象に残らない。アッサリしているのでたぶん飲んだ後のシメの1杯には最適な気もするのですが、単体で見れば際立った魅力は感じられず。

羽根つき餃子(90バーツ/300円)は美味しかったです。皮のプリプリ感と肉・ニラのバランスが良かった。パクパクいけます。"ひと口餃子" としては完璧。このサイズは計算されたものだと思うしその分値段も安めですが、それにしても今まで食べた餃子で一番小さかったな。でもこの立地でこの値段設定は立派のひと言。

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日月楼 (2号店)

美味しい中華、というより美味しい牛肉麺と餃子ときどき麻婆豆腐を探してバンコクの町をウロウロしています。狙いは高級中華料理店ではなく大衆中華食堂。

「日月楼」もバッチリ狙い目のお店で、最寄りはMRTルンピニー駅。行こうと思いつつ微妙な距離感からずっと先延ばしにしていましたが、そのうちどうやら家の近所にも日月楼2号店があるらしいことがわかり、ようやく重い腰を上げました。BTSプロンポン駅を南下したところにあるラーマ4世通りのロータス・エクストラの東側にあります。

2号店 "らしい" というのは、あまりはっきりした情報がないからなのですが、Google Mapでは英語で "Chinese Dumpling Second Branch" と記載されており、またタイ語の看板は "中国餃子店サンムーン" とあります。何よりふたつのお店の料理写真(Google Map)が明らかに似ているので、これはもう2号店だろうと結論づけた次第。

そうして念願の麺と餃子を実食。牛肉麺はなかったので豚肉の炒めものが載ったもの(100バーツ/340円)をいただきました。麺がそうめんのような細い麺だったので、もともと茹ですぎっぽかった麺がどんどんのびていき、後半はぶよぶよになってしまい残念でした。スープが美味しかっただけに。

羽根つき餃子(125バーツ/430円)は美味しかったです。皮のプリプリ感と肉・ニラのバランスがお見事。ひとつがやや小さめなのでパクパクと一気食いしました。麺は失敗だったけど餃子は確かに美味しかったので、他の料理も食べてみたくなりました。ルンピニー駅の方のお店(1号店のハズ)とくらべようかな。いや、めんどくさいな。

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紅燈籠 

紅燈籠(Hong Teong Long)はバンコクでもおそらくここだけという"焼き小籠包(上海生煎/シェンチェン)"が人気のお店です。焼き小龍包目当てで来店し、牛肉麺はおまけで頼みました。シーロム界隈は中華大衆食堂の宝庫です。

評判の焼き小龍包は、下だけ焼くので饅頭の下はカリカリ、上はモッチリ、一粒で二度美味しいとはまさにこのことです。慎重にかぶりつかないと熱々の肉汁がほとばしり口の中を火傷するので注意が必要。この焼き小龍包にはすこぶる感動しました。

牛肉麺は系統が異なるのか見た目も味もかなりあっさり。まあこれはこれで。普通の小籠包は普通の美味しさでした。

このお店、全体的に値段設定が安い。看板メニューの焼き小龍包で100バーツ (340円)、普通の小籠包はなんと50バーツです。牛肉麺80バーツ、お茶10バーツ。安くてうまいを体現しています。

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