A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

バンコクで中国茶を楽しむ

中国茶問屋 Sen Xing Fa

中華街(ヤワラート)にあるお茶問屋、Sen Xing Fa (森興發) は、扱う茶葉の種類を見ても、バンコク随一のお茶屋と言えます。美味しい中国茶がほしかったらまずはここに来るべきでしょう。茶器もそこそこ充実。

お茶も試飲させてくれます。というか、こちらの「買ったんだから何か飲ませてよ」という図々しいお願いを聞いてくれて、世間話をしつつ、美味しい烏龍茶をご馳走になったのでした。

お店の外に並べてあるお茶もまあまあの値段しますが、買うならやはり店内のものですね。鮮度の点では外に置いていたら温度管理も何もないですから。店内にはびっくりするようなお茶がたくさんあります。白茶とか値段もびっくりですが。

しかしこれだけあるとなにを買っていいのかわからなくなり、迷いすぎてもうお店を出ようかなと思っていたところに、「これはどう?」と店員が "Sweet Oolong (台湾雲霧烏龍)" の瓶のふたを開け匂いを嗅がせてくれました。その名のとおり甘美でスイートな匂いにやられ、購入を即決。ナイス店員。

このスイート烏龍茶(100グラム200バーツ/680円)、先日買った烏龍茶17号(100グラム100バーツ/340円)も悪くなかったですが、お茶としての香り・味・喉ごし・余韻、くらべてみればすべてにおいて凌駕していました。値段相応ともいえますが、それ以上の差があったような。

それにしても、白茶、飲んでみたいな。でも高いな。ということで、次は白茶が飲める喫茶店にGo。

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中国喫茶 Double Dogs Tea Room

中華街(ヤワラート)には良いお茶問屋があります。ならば良い喫茶店もあるに違いないと、ちょっと調べたらすぐにありました。その名も Double Dogs Tea Room。

このお店の良いところは、自分で買おうと思ったらなかなか手が出ない高価格帯の高級中国茶が飲めるところ (それでもけっこう高いけれど)。淹れ方も本格的。悩むのは、種類がありすぎていったいどれを飲もうかという点。

まず、高級茶が2種類と茶菓子が二人分ついて510バーツ (1,730円) のセットにしようと決め、そしてこの日は白茶が飲みたくて来たので、ひとつめは老白茶に。もうひとつは、あまり重たいものではなく軽やかなお茶が飲みたかったので、事前に見ていたネット情報から Mi Lan Xiang (蜜蘭香) を選択。

老白茶は、あまり渋みもなく、かといって軽いばかりではない重厚さ、というより味や香りの奥行きがすごくて、凡百のお茶とは明らかに異なります。スリランカで飲んだシルバーチップにも通じるような穏やかな甘みと懐かしい日向の匂い、そして花のような清々しさが口の中に広がりました。ちょっとスースーするような感覚も。美しい黄金色のお茶ですが、何度淹れても色が薄くならない (むしろ濃くなる) のには驚きました。

蜜蘭香は、まず鼻腔にパッとひろがるフルーティーな香りに驚かされます。ひと口含んでみると、まるでライチそのもののような爽やかな味で (あるいは桃)、渋みが少なく甘みもあり、どうやったら茶葉からこんな味が出来上がるのだろうと、狐につままれたような気分になりました。

蜜蘭香があまりに美味しかったものですから、茶葉が買えるか聞いてみると、お値段なんと100グラム1,300バーツ (4.420円)。思わずこちらがウーンとうなだれていたら、50グラム650バーツでもいいよとのオファー。かなり迷ったけれど踏ん切りがつかず、この時は断念。これだけのお茶を飲むなら、まず茶器をそろえようと思ったのでした。

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 中華菓子

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オレンジケーキが抜群に美味しいです、香り高くしっとり食感

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