バムルン・ムアン通りにあるワット・スタットは、19世紀の初めラーマ2世の時代に建てられました。美しい壁画と繊細な木彫りの扉で知られています。礼拝堂には黄金に輝く仏像が立ち並んでいます。スコータイ時代に納められたシーサカヤムニー仏像は高さ8メートルで、6メートルの台座の上に安置されています。タイ最大の青銅の仏像であり、もっとも美しい仏像とされています。(タイ国政府観光庁ホームページより)
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本堂は目に入るあらゆる壁・柱に壁画が施され、そのボリュームにまず圧倒されます。続いて細部に見入ると、ひとつひとつのシーンが恐ろしく精緻に描かれており、信仰心にもとづいたピュアな情熱というよりは、何か空恐ろしい、鬼気迫るものを感じてしまいました。信仰ってすごいな。
ワット・ポー、ワット・アルンなど必見のお寺はたくさんありますが、あちらはなにしろ観光客でごった返しています。土曜の午後に訪れたワット・スタットは、観光客はおろか地元の参拝客もまばらで、思う存分、静謐な空間に身を委ねることができました。
お寺の前にあるジャイアント・スイングをカメラに収めたらワット・スタットは素通りという人も多いようですが、見応えでいったら間違いなくトップクラスです。