和洋折衷ならぬ和泰折衷、つまり和食とタイ料理の融合。この領域ではトムヤムクンラーメンてかなりいい感じなんじゃないのかなと。ラーメンてそもそも中華料理では?と言われたらぐうの音も出ませんが。では食べた順番に紹介を。
リンガーハット:トムヤムクンちゃんぽん
もともとシーフードが合うスープと麺ですから、トムヤムクンが合わないわけがない。実際違和感なく美味しくいただくことができました。日本でもレギュラーメニューにすればいいのに。ただしスープが本格的なのでレモングラスとかスパイスの葉っぱとかエビの殻とかいろいろひっかかるものがあって、安心して麺をすすれないのが最大の難点。お盆の上に出しておくのもなんだし。何かひと工夫ほしい。
らあめん亭:トムヤムクンラーメン
味噌ラーメンにトムヤムクンを合わせたもの(だと思います)。まさに和泰折衷。味はたしかにトムヤムクンだし、でも味噌ラーメンのコクもあるし、他のラーメンとくらべてもきわめて完成度の高い一品。イロモノではありませんでした。具としてエリンギのチョイスは素晴らしい。実はエビも5匹沈んでいます。スープは辛め。唐辛子の千切りも意外に強烈な辛味でした。スープ含め完食。唯一、パクチーは生の方が個人的には良かった。揚げてあるから風味も弱いしさらに食感も悪い(ビニールみたい)。次はチーズのっけてくれないかな。
丸亀製麺:トムヤムクンうどん
思っていたよりだいぶ美味しかったです。通常のトムヤムクンよりややココナッツクリーム多めなのもナイスなアレンジ。うどんとばっちり合っていました。変に本格志向でないのも好印象。エビはむいてあるしレモングラスなど食感の悪いものは入っておらず、最初から最後までスルスルと食べることができました。あっという間に完食。中華麺よりうどんの方が合うのかなと思いつつ、次の幸楽苑へ。
幸楽苑:トムヤムクンラーメン
これはあまりひねりもなく、ただストレートにトムヤムクンに中華麺を合わせたものなのかなと思いました。ただ、これが意外に美味しいんです。中華麺でも合うんですね、トムヤムクン。懐が深い。多少ラーメンスープっぽい旨味もありましたが酸味は強め。リンガーハットと同じくスープは本格的な作りですが、いらないハーブ類を出しておけるよう小皿がついてきたのがうれしかった。エビは頭と尻尾は残し胴体の殻はむいてあるという丁寧な作り。庶民価格なのでエビのクオリティーはそこそこですが、こうした心づかいこそ和の真髄ですね。