A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

Ape100 地味改造日記

Ape100との出会い、そして地味改造1

エチオピアから帰国後の2006年10月、何かに突き動かされるように Honda Ape100 の中古車を衝動買い。プラモデル感覚で楽しむ地味改造。エイプ、楽しいです。

吸排気系
この排気量でヨシムラマフラーもどうかと思いましたが、小型車だからこそ大胆な投入を、ということで。やっぱり良い音ですね。でもちょっと近所迷惑かも。排気の抜けが良くなったので当然インシュレータを外し、でもやっぱり外しっぱなしだとどうかなと心配になり (←小心者)、C.F.ポッシュのパワーブースターを装着。なんか最高速もアップしたぞ。

外装系
エイプで外出中、雨が降り始めました。すっかり路面もびしょびしょに。走っている間中、なんだかヘッドライトの前がキラキラ光るなぁと思っていましたが、家に着いてあらびっくり、革ジャンの前面が泥水でビタビタでした。前輪からのものすごい水はね。これは早急に対策しなくては。

早速 DAYTONA のノーマルフェンダーオフセットキットを購入。フェンダーを下げると、泥はねはかなり軽減されました。ついでに後輪の泥はねがリヤサスにかかるのも防ごうと、ホームセンターで厚手のゴムシートを買って適当な形に切り、結束バンドで装着しました。これぞ地味改造の醍醐味。

我が家はガレージが狭いので、エイプを車の横につっこんだ後「よっこらしょ」と持ち上げて、壁の方にピタッと寄せなくてはなりません。しかし後輪上部に手をかける適当なところがなく毎回難儀していました。そこで、Gクラフトのグラブバーを買って取り付けると、機能性も見た目もかなり良好になりました。

駆動系
チェーンを変えました。RKのGP420MRU。これでノイズがだいぶ減りました。あと、ドライブスプロケットも変えました。歯の数は同じなので性能の変化はありませんが、まあ気持ちの問題です。

地味改造はまだまだ続きます。各作動部のちょっとしたフィーリングを自分好みにするため、数千円のパーツを買い足していきました。

ハンドル周り
まずはミラー。四角いナポレオンミラーに交換しました。正面の姿が引き締まった感じ。そしてハンドル。どうも自分の体型とノーマルポジジョンがしっくりこなくて、3週間くらいはそのまま走っていたのですが、どうにも我慢できず、C.F.ポッシュのミニトラッカーバーに交換しました。結果、断然乗りやすくなりました。

ついでに、ハンドルの振動がひどかったのでグリップを交換、さらにハンドルの先にエンドキャップをつけました。それまでは50km/hくらいから振動がひどくなっていましたが、60km/h走行でもほとんど振動を感じなくなりました。

ブレーキとクラッチレバーに付けた黒いスポンジカバーは一応滑り止めです。新しいハンドルがノーマルより絞られた形で、レバーを握ったとき若干滑る感じがあったので。事務員のおじさんが腕にはめている黒いやつみたいで格好悪いけれど、実用性はあるんです。

足回り
振動も少ないし、ノーマルのゴムのステップでも良かったのですが、先っぽまで心棒が通っていないため、ステップの外側で足をふんばると「ぐにゃっ」という嫌な感触がありました。そこで、DAYTONA のアルミステップに交換、振動は少し増えましたが、コーナーリングではだいぶふんばりが効くようになりました。あとは、フロントブレーキのブレーキシューも買いましたが、まだつけていません。

電装系
フロントランプの電球を30Wから35Wのものに交換したら、明るさがかなりアップしました。これなら夜も走ろうという気になります。エイプを買ってしばらくしてから、細木某の占いの本を買いました。しかしそこに自分のタブー色が赤と書かれていたため、急に「どう見ても赤いオートバイだよなぁ」と気になるように。

ちょうどDENSO のイリジウムスパークプラグを買ったところだったので、ついでに C.F.ポッシュのレーシングGIコイル (黄色=自分のラッキーカラー) を買ってつけました。ハンドルグリップにも黄色い点々の装飾がついているし、全体的に「黄色っぽい赤いオートバイ」になりました。これでひと安心?

GIコイルとイリジウムプラグの威力は体感できるほどで、寒い朝の始動性が格段に向上、低回転時のトルクもアップしたように思います。ということで「地味改造」は2ヶ月ほどかけてとりあえず一段落。次はどこを変えようかなぁ。

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冬こそオートバイ、地味改造2

エイプのノーマルエアクリーナーボックスを取り外し、Zero のハイパフォーマンスエアフィルターに交換しました (すでにインシュレータをはずしヨシムラマフラー装着済み)。で、メインジェットもノーマルの#73から2番手上げて#78に。

インターネットでいろいろなホームページを見てみると、わりと豪快に番手を上げている方が多いように思って「#80にしようか、いやもっと上でも」などとあれこれ迷ってしまいましたが、結論から言って#78がほど良い感じです。トルクも太くなったし、そもそものんびり走る方なので、エンジンの回しすぎで焼き付くなんて心配もないだろうし、とても満足しています。

燃費は以前計ったときはちょうど50km/L。どれだけのんびり走っているんだと言われそうですが、実は近辺の県道・国道がほとんど信号もなく片道20kmくらいはとても快適に走れるのです (つまりド田舎)。バイパスを走っているようなものですね。ずっとトップギヤだし。メインジェットを変えたので、今度また燃費を計ってみよう。

エイプとも10年、まだまだやれる

この10年、ほとんど海外に住んでいたので、エイプに乗れるのはせいぜい年に1回か2回。時々は手放そうかとも思いましたが、なんだんかんだ便利だし愛着もあって結局手元に残してあるエイプ。久しぶりに手を入れました。

タイヤ交換、リヤサス交換、ブレーキシュー交換、フロントスプロケ交換、ケーブル交換、キャブレター分解洗浄・調整、エアフィルター交換、エンジン洗浄、オイル交換、プラグ交換、そしてさび落とし。

タイヤ交換以外は自分でやりましたが、ジャッキや専用工具(キャブのエアスクリュー用D型ドライバーなど)などあれこれ買ったので、今回はけっこうお金がかかりました。

この時は丸1年乗っていなかったため最初ぜんぜんエンジンがかからず、ついにダメになったかと思いましたが、いろいろ見たらキャブレターの中に残っていたガソリンが固化したのが原因でした。キャブクリーナーを買ってきて分解洗浄すると、すぐにキック一発でエンジンがかかるように。すごいぞエイプ。

最高速度が10年前にくらべて10kmほど落ちていましたが、キャブのセッティングとエンジン洗浄とフロントスプロケ交換(15丁→16丁)、そしてたぶん自身のダイエットもあってなんとか復活。

キャブのMJはあれこれ試して結局これまで通りの#78に落ち着きました。外しっぱなしだったブローバイガスのパイプはあらためてエアフィルターに接続。少しパワーは落ちるのかもしれませんが、エンジン始動中のガソリン臭さもなくなったし、本来やらなければならないことなので一安心。

タイヤとリヤサスを交換したら乗り心地もぐんと良くなりました。エンジンは一発でかかるし、1速は前より自然に引っ張れるし、これでまたしばらく乗れます。やはり昔のバイクは自分でいじれる余地があっていいですね。

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あっという間に15年

エイプと出会ってから15年の月日がたちました。この間もずっと海外の仕事が続き、日本に帰国する時はエイプに乗るのが本当に楽しみでした。

今回、お正月に帰国してまた久しぶりに乗ったところ、ちょっと調子が悪かったので、エアフィルターとキャブレターのメインジェットを交換し調整してみました。

今となってはキャブレター車は貴重。多少エンジンが不調になってもなんとか自力で復活できるのがいいです。これでまたしばらく乗れそう。まだまだ現役。

* * *

追記:新型コロナの感染拡大を受けて、休暇一時帰国の取得もままならなくなりました。2020年の年明けにタイに戻ってきて以来、日本に帰れていません。エイプも1年半動かしていない。大丈夫かなあ。